春から秋まで、草むら好きの子と暮らすおうちなら避けて通れない相手がマダニです。怖がる必要はありません。予防薬とチェックの習慣さえあれば、ほとんど防げますから。順番に整理しました。
マダニ対策は月1回の予防薬、草むらの奥に入らない、散歩後の5部位チェックが基本です。チェックする部位は、耳の内外、首と脇、指の間、お腹、しっぽの下です。付いたマダニを見つけたら、手でつまんで取らず、マダニ取りのピンセットで頭まで丸ごと除去する必要があります。
マダニ予防薬は、食べるチュアブルタイプと垂らすスポットタイプの2種類が代表的です。どちらでも獣医師と相談してその子に合うものを決めて、活動期(だいたい3~11月)には周期を逃さないのがポイントです。薬を飲ませたからといってマダニが付かないわけではなく、付いてかんでも死ぬという仕組みなので、チェックは相変わらず必要です。
散歩の習慣でも予防できます。草の生い茂った区間、特に腰の高さの草むらはマダニの待ち伏せポイントです。そういう区間ではリードを短く持って道の真ん中を歩けば、接触の確率がぐっと減ります。
| 部位 | 理由 | 方法 |
|---|---|---|
| 耳の内外 | 温かく毛が少ないので好まれる | 耳をめくって内側まで |
| 首、脇 | 皮膚が薄い場所 | 毛を逆立てて手でなでる |
| 指の間 | 草に直接触れる場所 | 指を広げて確認 |
| お腹 | 草むらにすれる場所 | お腹を見せてもらって目視 |
| しっぽの下 | 見落としやすい場所 | しっぽを持ち上げて確認 |
指先で体をなでていて、あわ粒のような突起に触れたら、毛をかき分けて目で確認してください。黒茶色の小さな粒が皮膚にぴったり付いていたら、マダニの可能性が高いです。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は耳の後ろで一度だけマダニが見つかって以来、玄関で足を拭くついでに耳の後ろと指の間までなでるのが、うちのルーティンになりました。
絶対に手でつまんでむしり取らないでください。胴体だけ取れて頭が皮膚に残り、炎症を起こすことがあります。マダニ取りのピンセット(ティックリムーバー)で皮膚にできるだけ近い位置をつかみ、ひねらずに垂直にゆっくり引くのが定石です。除去後はかまれた場所を消毒して、数日間その部位とその子の調子を見守ってください。発熱、食欲不振、歯ぐきの蒼白が出たら、すぐ病院です。除去に自信がなければ、そのまま病院に行くのも良い選択です。恥ずかしいことではありません。
マダニチェックを忘れる理由は、その日草むらに行ったことを忘れるからです。草の上で遊ぶ写真をクンクンに上げておけば、夜フィードを見ていて「今日はチェックの番だ」と思い出せます。投稿に日付が残るので、数日後にかまれた痕を見つけても、いつ行ったのかすぐたどれます。
今日の様子を写真に残す →マダニ対策も、年間スケジュールで管理すると楽です。3~4月の活動開始期に予防薬のルーティンを始めて、5~8月の最盛期には草むらコースを減らしてチェックを毎日、9~11月も油断しないこと。特に秋はマダニが冬の前に最後に活発になる時期なので、春と同じくらい注意が必要です。予防薬をあげた日を記録しておくと、翌月の管理が楽になります。毎月1日のように覚えやすい日に固定するのもコツです。
マダニはどこにでもいるのではなく、好みの場所があります。腰の高さの草むら、山とつながった公園のへり、川沿いの茂み、野生動物の通り道。何度か歩いてみると、うちの近所ではどのコースが要注意なのか感覚がつかめてきます。危険コースを完全に断つ必要はありません。そのコースに行った日だけチェックを徹底すればいいんです。知っている危険は管理できますから。マダニのせいで草のにおいの楽しみまで奪うのは、その子にはあまりにもったいないことです。
マダニは見た目こそ怖いですが、備えさえあれば管理できる相手です。予防薬、コース選び、散歩後のチェック。この3枚の防御膜があれば、草の上を転げ回る幸せを奪わずに、うちの子を守れます。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。