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犬と登山、
行ってもいい?準備から下山まで

2026年5月21日

週末の朝、登山リュックを詰めていると、じっとこちらを見つめるつぶらな瞳。連れて行きたくなりますよね。でも犬連れ登山は、「そもそも行けるのか」の確認から始める必要があります。国立公園の特別保護地区や、犬の入山を禁止・自粛要請している山が意外とあるんです。確認方法から下山後まで、順番に整理しました。

ひと目で分かる答え

まず犬の入山可否の確認が最優先です。国立公園の一部や有名な山にはペット禁止・自粛要請のところがあり、里山やハイキングコース、近所の低山は行けるところが多いです。行ける山なら、リード必須、水は人の2倍、登山は成犬になってから、下山後のマダニチェックまでが基本セットです。

森の登山道をうれしそうに歩く犬

出発前の確認3つ

確認内容方法
入山の可否禁止・自粛要請の山がある公式サイト、ビジターセンターに問い合わせ
うちの子の体調成長期の子犬とシニア犬は無理平地1時間の散歩が余裕かどうか
天気夏の日中の登山は禁物気温と地面の温度

子犬は関節が成長中なので、傾斜と岩場の区間が負担になります。犬種によりますが、だいたい1歳になる前は山より平地が合っています。シニア犬も、登り坂よりなだらかな遊歩道のほうが良いです。

持ち物は、普段の散歩の2倍で

水がいちばん重要です。人間基準で持っていくと足りません。犬は汗の代わりにハアハアという呼吸で熱を冷ますので、水分の消耗が大きいんです。折りたたみの器と水をたっぷり、おやつとうんち袋、そして万一のための包帯がひとつあれば基本はそろいます。

リードは山でこそ、より重要です。野生動物のにおいに興奮して飛び出す事故、ヘビや崖といった危険要素、そして他の登山者へのマナーまで。伸縮リードより普通のリードを短く持つのが安全です。

山で守ること

登りではその子のペースに合わせて、日陰でこまめに休みながら水をあげてください。舌が普段より長く伸びて、ハアハアが荒くなったら、問答無用で休憩です。沢の水を飲ませるのは寄生虫のリスクがあるので避けたほうが良いです。そして排泄物は、山でも持ち帰りが原則です。

下山後が半分です

家に帰ってからやることが残っています。1つ目、マダニチェック。耳の後ろ、脇、指の間、お腹側を手でなでながら確認してください。2つ目、足の洗浄と乾燥。3つ目、翌日の歩き方の観察。足を引きずったり階段を避けるなら無理をしたサインなので、数日休ませてあげましょう。初めての登山は、往復1~2時間の低いコースから始めることをおすすめします。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)の初登山の翌日、耳の後ろからマダニを1匹見つけて以来、下山後のチェックはうちで欠かせない手順になりました。

初登山の足あとスタンプは、ひときわ長く残ります

クンクンのお散歩記録の足あとスタンプの中でも、山で付けたものは距離から違います。時間と距離が残るのでうちの子の体力がどこまでなのか見当がつきますし、山頂で撮った写真を同じ日に上げておけば、その日がまるごと残ります。

足あとスタンプをために行く →

季節別の山行の難易度

同じ山でも、季節によって難易度が変わります。春と秋が最適なのは当然として、各季節の落とし穴を知っておいてください。春はマダニの活動が始まる時期なので予防薬が必要ですし、夏の山は日陰が多くても湿度のせいで体感の暑さが厳しく、早朝の短いコースだけをおすすめします。秋は最高の季節ですが、ヘビが冬ごもりの準備で動く時期なので草むらへの立ち入りだけ注意すれば大丈夫。冬の山は凍結区間が人にもその子にも危険なので、雪が降ったら山の代わりに平地の雪のお散歩で代えるほうが良いです。

登山がその子に与えるもの

準備が面倒でも犬連れ登山をおすすめする理由があります。山は、街のお散歩とは次元の違う刺激の密度を持っているんです。土と落ち葉のにおい、野生の痕跡、上り下りの地形が与える全身運動。1回の山行が数日分の散歩に匹敵する満足を与えるのが目に見えます。下りてきて2日はおとなしいのもボーナスです。月に1回、低い山ひとつで十分。近所の里山から始めてみてください。

犬との登山は、準備半分、感動半分です。尾根で風のにおいを嗅ぎながら耳をはためかせる横顔を一度見てしまったら、次の山を検索している自分に気づくはずです。安全ルールをそろえて、良い山に行ってきてください。

よくある質問

小型犬でも登山はできますか?
健康な成犬なら可能です。ただし歩幅が小さいので同じコースでも運動量が数倍になります。コースを短めに設定して、こまめに休ませてあげてください。岩場や高い段差は抱いて越えてあげるのが関節に安全です。
山でのマダニ予防はどうすればいいですか?
出発前のマダニ予防薬(飲むタイプまたは垂らすタイプ)が基本で、草むらの奥に入らせないことが予防の半分です。下山後の全身チェックまでやれば、ほとんど防げます。
うちの子が登山を楽しんでいるか、どうやって分かりますか?
登山口でしっぽと足取りを見れば分かります。先を歩いてうれしそうに進み、においを活発に嗅いでいれば楽しんでいて、しきりに遅れたり座り込むなら無理のサインです。無理やり完走するのが目標ではありません。途中で引き返しても成功です。
登山リュックにその子を乗せて山頂まで行くのはどうですか?
小型犬用の登山リュックは、疲れた子を運ぶ用途として便利です。ただし最初から最後まで乗せたままの山行なら、その子にとっては登山ではなく揺れる移動でしかありません。歩く区間を中心に置いて、リュックは休憩用に使うのが良いです。
下山後に脚を引きずっています。病院に行くべきですか?
下りは膝と前足に負担が大きいので、翌日に体がこわばるのはよくあります。1日休ませて、まず肉球に傷やトゲがないか見てあげてください。2日たっても引きずったり、脚を上げたまま歩いたり、触ると痛がるなら受診が必要です。小型犬は膝蓋骨脱臼が登山で表面化することもあります。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。