犬の豆知識 › お散歩・お出かけ

犬の水遊び、
海と川の安全ルール

2026年6月4日

「犬かき」という言葉のせいで、すべての犬が泳ぎの天才だと思われがちですが、実は水に浮きにくい犬種もいますし、水を怖がる子も多いんです。夏の水遊び、思いきり遊びつつ安全に遊ぶ方法を整理しました。

ひと目で分かる答え

水遊びの安全の基本はライフジャケット、浅い場所から、海水や川の水を飲ませないことの3つです。特にブルドッグやパグのように体が重くて鼻が短い犬種は泳ぎが苦手で、ライフジャケットが必須です。遊んだ後は、真水でのシャワーと耳の乾燥までが水遊びの締めくくりです。

ライフジャケットを着て浅瀬で遊ぶ犬

うちの子は泳げる子だろうか

レトリーバーのように水のために生まれてきたような犬種がいる一方、ブルドッグ、パグ、ダックスフンドのように体型的に浮きにくい犬種もいます。頭が大きく、脚が短く、胸が重い子は、一生懸命かいても沈みやすいんです。こういう子はライフジャケットなしで深い水に入ってはいけません。

そして泳げる犬種でも、初めてなら必ず浅い場所からです。足の着く深さで遊ばせて、自分からもっと入っていくかを見守りましょう。水に投げ入れて教えるのは絶対に禁物。水への恐怖だけが残ります。

場所別の注意点

場所注意備え
海水を飲む(塩分)、波、熱い砂真水をこまめに、リード、朝夕に利用
川・渓流急な流れ、コケで滑る、冷たい水温浅いよどみだけ、入水時間は短く
ドッグプール興奮しすぎ、他の犬との衝突途中休憩、うちの子の体力ペースで

海水を飲むと、塩分のせいで下痢や嘔吐が出ることがあります。遊びの合間に真水をこまめにあげると、のどの渇きで海水を飲むのを減らせます。川は水が冷たいので、長くいると低体温になります。10~15分遊んだら上がって体を乾かす、というサイクルで行きましょう。

水遊び後のケアが皮膚を守ります

遊んで終わり、ではありません。塩分や砂、川の微生物が毛に残っていると皮膚炎の原因になります。真水で全身をすすいで、特に耳をよく乾かしてあげてください。耳に水が残ると外耳炎に直行します。耳が垂れた犬種はなおさら注意が必要です。タオルで拭いた後、ドライヤーの弱風で耳まわりと指の間まで乾かせば仕上げ完了です。

初めての水遊びの動画は、夏が来るたびに見返すことになります

初めて水に足をつけた日、うれしそうにバシャバシャしていた瞬間は、短い動画で残しておくのがおすすめです。クンクンに上げた投稿には日付が一緒に残るので、夏が来るたびにフィードをさかのぼってまた見られます。何年前の夏なのかもすぐ分かります。

うちの子の動画を残す →

初めて泳ぎを教えるとき

水が好きな気質の子なら、泳ぎは教えるというより「開いてあげる」に近いです。順番はこうです。ライフジャケットを着せて足首の深さで遊ぶ、飼い主さんが一、二歩先で名前を呼ぶ、足の着かない深さは数日後に。飼い主さんが水の中に一緒にいるのがポイントです。水際から投げ込むように入れるのではなく、一緒に入って、安全な存在がそばにいることを体で伝えてあげるんです。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は足首まで浸かって出てくるまでに川遊び3回分かかりましたし、今も泳ぐより水辺のお散歩派です。

泳ぐ時間は短く区切ってあげてください。夢中になった子は疲れに気づかず泳ぎ続けます。10分遊んだら陸で5分休む、このサイクルを人が管理してあげる必要があります。

水遊びの後、数日間見守ること

水遊びの後遺症は、当日より数日後に出ます。チェックポイントは3つです。耳をしきりに振ったりかいたりするなら外耳炎のサイン、下痢が2日以上続くなら水を飲んだせいかもしれず、しっぽがだらんと垂れて上がらないなら、冷たい水で激しく遊んだ後に出るしっぽの筋肉の問題(リンバーテール)の可能性があります。ほとんどは休息で回復しますが、症状が続くなら病院で確認してもらってください。

水遊びの記憶は、犬にとっても夏休みのようなものです。安全ルールさえ守れば、これほどの季節イベントはありません。ライフジャケットを着せて、真水を持って、耳を乾かすまで。この3つだけ覚えて、楽しい夏を作ってあげてください。

よくある質問

犬用ライフジャケットはどう選べばいいですか?
持ち上げられるハンドルが背中にある製品が安全です。水からその子を引き上げるとき、ハンドルが大きな役割を果たします。サイズは締めた状態で指2本が入る程度、水に入る前に陸で着用に慣らしておきましょう。
水を怖がるのですが、無理にでも慣れさせるべきですか?
いいえ。水遊びは必須の活動ではありません。足首の深さでおやつをあげながらゆっくり試すことはできますが、嫌がる子は水辺のお散歩だけで十分です。すべての犬が泳ぎを好きでなければいけないわけではありません。
水遊びの後に下痢をしています。病院に行くべきですか?
海水や川の水を飲んだなら、軽い下痢が出ることがあります。1日以内に収まって元気があれば様子見でも大丈夫ですが、嘔吐を繰り返したりぐったりしているなら受診してください。
泳ぎは関節に良いと聞きました。リハビリ運動としてやらせてもいいですか?
水中運動は関節に負担をかけずに筋肉を使わせてくれるので、リハビリに広く使われています。ただしリハビリ目的なら、川や海より水温と安全が管理されたドッグプールやリハビリ施設で、獣医師と相談した強度で行うのが正解です。
海で遊んだ後、毛がごわごわになりました。正常ですか?
塩分が残っているせいです。海水は毛と皮膚を乾燥させるので、洗わないとかゆみやフケにつながります。水遊びの直後に真水で十分にすすぎ、家に帰ってから低刺激のシャンプーでもう一度洗って、完全に乾かしてあげてください。耳の中まで乾かすのも忘れずに。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。