犬の豆知識 › 暮らし・グッズ

犬の登録、やらないと罰則?
畜犬登録と狂犬病予防注射とマイクロチップ総まとめ

2026年3月6日

うちのグルム(「雲」という意味の名前です)を登録しに行った日、病院の待合室で会った飼い主さんの半分が「それ、必ずやるべきですか?」と聞くのを耳にしました。私も最初は知りませんでしたから。登録は義務でもありますが、迷子になったあの子が家へ帰ってくる、ほぼ唯一の公式の経路でもあります。

ひと目で分かる答え

日本では生後91日以上の犬は、畜犬登録(生涯1回)と狂犬病予防注射(毎年1回)が法律の義務です。お住まいの市区町村への登録で鑑札が交付されて、注射のたびに注射済票をもらって、2つとも首輪に付けておくべきです。ここに、ペットショップやブリーダーから迎えた子はマイクロチップが装着されていて、飼い主さんの情報への変更登録が義務です。怠ると罰金の対象になり得て、引っ越しや連絡先の変更のときは、届け出まで済ませてこそ登録が役目を果たします。

動物病院の診察台の上で落ち着いて座っている白い珍島犬
ペックも登録を終えました。注射1本と書類1枚で終わります。

犬の登録、誰がいつやるべき?

生後91日以上の犬を飼い始めたら、30日以内(子犬は91日齢から30日以内)に、お住まいの市区町村へ畜犬登録をするのが原則です。そして狂犬病予防注射を毎年1回、原則4~6月の期間に受けさせるべきです。登録の証明が鑑札、注射の証明が注射済票で、この2つは犬に装着する義務まであります。ここに2022年6月から、販売される犬と猫にはマイクロチップの装着が義務化されて、迎えた飼い主さんは自分の情報への変更登録をすべきです。それぞれの役割が違うので、比べてみてください。

区分畜犬登録+注射済票マイクロチップ
根拠狂犬病予防法、法律の義務動物愛護管理法、販売の犬猫は装着の義務
首輪に付ける鑑札と済票米粒の大きさのチップを肩の皮膚の下へ
紛失のリスク首輪ごとなくすと確認できないなし、どこでもスキャンできる
費用の目安登録3,000円ほど+注射3,000円前後と済票装着数千円台、登録は数百円~千円台
迷子への備え番号で自治体に照会確実、保健所と病院でスキャン

※マイクロチップを装着して指定登録機関に登録すると、鑑札とみなす特例に参加している自治体もあります。お住まいの自治体の運用を確認してみてください。

登録は、どこでどうやる?

いちばん楽な道は、動物病院です。狂犬病の予防注射を受けながら、多くの病院が登録の手続きや済票の交付まで案内してくれて、自治体によっては病院で登録の代行まで一度に終わります。市区町村の窓口や、春の集団接種の会場で処理する方法もありますし。保護犬や譲渡で迎えてマイクロチップがまだない子も、病院で装着できます。注射程度の処置で、麻酔は要りません。装着だけで終わりではなく、指定登録機関(環境省のデータベース)に飼い主さんの名前と連絡先を登録してこそ、チップが働きます。

登録すれば終わり?変更の届け出が残っています

ここで多くの方が見落とします。引っ越して住所が変わったり、電話番号が変わったり、あの子の飼い主が変わったら、変更の届け出をすべきです。畜犬登録は新しい市区町村へ、マイクロチップの情報は指定登録機関のオンラインで変更します。あの子が迷子になったり、虹の橋を渡った場合も届け出の対象です。これは飼いながら学んだのですが、登録しておいても番号が昔の物なら、いざあの子が見つかったとき連絡がつきません。登録は始まりで、情報を現在に保つのが完成です。

登録を終えた日、ご近所へのごあいさつはいかがですか

登録を終えると、本当にうちのご近所の住民になった気分になります。クンクンを開くと、同じご近所のわんちゃんたちの自慢とお散歩完了の投稿が見えるのですが、そこから散歩友だちができます。うちのご近所にどんなわんちゃんたちが住んでいるのか、見物するだけでも面白いです。

ご近所のわんちゃんに会いに行く →

登録の前後に知っておくと良いこと

迷子札は別に着けてあげてください

マイクロチップがあっても、外からは見えません。名前と電話番号の書かれた迷子札を首輪に付けておけば、あの子を見つけた人がリーダーなしでもすぐ連絡できます。鑑札とチップと迷子札は、保険の多重の装置だと思ってください。

マイクロチップの処置が心配なら

注射を受ける程度の処置で、副作用の報告はまれな側です。それでも心配なら、接種や健診のとき一緒に進めれば、あの子の負担が1回で終わります。処置の後の数日は、挿入の部位を強く触らない程度だけ気を使えば大丈夫です。

注射の時期を逃したなら

狂犬病の予防注射は原則4~6月ですが、その期間を逃しても、病院でいつでも受けられます。体調や病気で接種が難しい子は、獣医師の猶予の証明で届け出る道もあるので、勝手に抜かさず、病院と相談してください。

登録は、罰則を避けるためにやることではなく、最悪の日にあの子が家へ帰ってくる道を作っておくことです。まだなら、今週末、病院へ行く用事のついでに終わらせてしまってください。

よくある質問

畜犬登録や狂犬病の注射をやらないと、罰則がありますか?
はい。狂犬病予防法で、登録と年1回の予防注射、鑑札・注射済票の装着は飼い主の義務で、怠ると罰金が科され得ます(20万円以下)。金額や運用は変わり得るので、正確な内容はお住まいの自治体や公式の案内で確認してください。
猫も登録すべきですか?
犬と違って、猫は畜犬登録と狂犬病の予防注射の義務の対象ではありません。ただ、ペットショップなどで販売される犬と猫にはマイクロチップの装着と登録が義務化されていて、迷子への備えの効果は同じなので、装着と情報の登録をおすすめします。
マイクロチップで、位置の追跡はできますか?
できません。よくある誤解なのですが、マイクロチップは位置の追跡の装置ではなく、リーダーをかざすと番号が読める身元の確認用です。迷子のあの子が保健所や病院に引き渡されたとき、飼い主さんを探す用途です。位置の確認が必要なら、別の位置追跡の首輪を使うべきです。
登録された犬を、他の人に譲ったらどうしますか?
所有者の変更の手続きが必要です。畜犬登録は新しい住まいの自治体で手続きして、マイクロチップの登録情報も指定登録機関で新しい飼い主さんの名義に変更すべきです。変更しないと、前の飼い主さんに責任が残ります。送る側と受け取る側が一緒に確認して、変更まで終えてこそ手続きが終わります。
登録すると、どんな助けを受けられますか?
いちばん大きいのは、迷子のときです。保健所や動物愛護センターに収容された登録犬は、鑑札の番号やマイクロチップのスキャンで飼い主さんの連絡先がすぐ照会されて、引き渡しの手続きが速いです。自治体の案内やサービスも、登録犬を基準にするケースが多いです。登録番号は、あの子のマイナンバーだと思えば大丈夫です。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。