散歩友だちのムギ(ゴールデンレトリバー)の口元が、いつの間にか白くなりました。ムギの飼い主さんが「この子、もうシニアですか?」と聞くのに、誰も答えられなかったんですよね。7歳の大型犬は、シニア犬で合っています。でも7歳のチワワは、まだ真っ盛りです。同じ年齢がなぜ違う年齢なのか、その基準から整理します。
シニア犬の基準は大きさ別に違って、小型犬10歳、中型犬9歳、大型犬7歳前後からと見ます。体が大きいほど、老化が速いです。ただ、この数字は管理を始めなさいというサインであって、宣告ではありません。この年齢になったら健康診断を年2回に増やして、フードと運動と家の環境を、年齢に合わせて調整するのが核心です。
大型犬ほど、細胞が速く育って速く老いる傾向があります。だから寿命も、老化の始まりの点も、体の大きさによって分かれます。人の年齢に換算してみると、感覚がつかめます。
| 区分 | シニア期の入り口 | 人の年齢で言えば | 平均の寿命帯 |
|---|---|---|---|
| 超小型犬(4kg以下) | 10~11歳 | 約56~60歳 | 14~17年 |
| 小型犬(10kg以下) | 10歳前後 | 約56歳 | 12~16年 |
| 中型犬(10~25kg) | 8~9歳 | 約55~60歳 | 10~14年 |
| 大型犬(25kg以上) | 6~7歳 | 約50~55歳 | 8~12年 |
※同じ大きさでも、犬種と個体によって差があります。数字より、うちの子の変化を見るのが先です。
これはムギの家を見ながら学んだのですが、このサインたちはひとつずつ来るのではなく、こっそり重なって来るんですよね。ある日ふと「うちの子、老いたかな?」と思ったら、その直感はだいたい合っています。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は、階段の前でワンテンポ止まるのが最近できた癖なのですが、それがサインなのか性格なのか、次の検診のとき聞こうとメモしておきました。
3つだけ先に変えてください。第一に、健康診断を年1回から2回に増やして、血液の検査と胸のレントゲンを含めてください。シニア犬の疾患は、外に見えるころにはもう進行しているケースが多く、検診が事実上唯一の早期の発見の手段です。第二に、フードをシニア犬用に替えることを相談してください。関節と腎臓を考えた設計が違います。第三に、運動は減らすのではなく、変えるのです。短く頻繁に、平地中心にです。まったく歩かないと筋肉が落ちて、老化がもっと速くなります。
クンクンのご近所フィードでは、口元の白くなった子のお散歩完了の投稿に、いいねがやけに多く付きます。年を取った子の一日一日を、ご近所のわんちゃんの友だちが一緒に喜んでくれますから。投稿に日付が残るので、シニア犬の今日がそのまま積もります。
ご近所のわんちゃんに自慢する →シニア犬の管理の半分は、適正な体重の維持です。太れば関節と心臓がつらく、急激に減れば病気のサインです。月に1回は同じ条件で量って、変化を見守ってください。
年を取って麻酔が心配だからとスケーリングを先延ばしするケースが多いのですが、歯周の疾患は心臓と腎臓まで行きます。麻酔の前の検査でリスクを評価して、できるときにやるのが、もっと年を取ってやむを得ずやるより安全です。
ノーズワークと新しい散歩道、簡単な新しいトレーニングが、認知機能の維持に役立ちます。老いた犬は新しいことを学べないという言葉は、間違いです。速度が遅いだけで、学ぶ喜びはそのままです。
シニア犬という言葉に心がひやりとしたなら、それだけ愛しているという意味でしょう。シニア期は終わりではなく、いちばんいとおしい季節の始まりです。準備した分だけ、長く穏やかになります。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。