うちのグルム(「雲」という意味の名前です)が何歳かという質問に、「人の年齢で言えば30歳くらい」と答えたりするのですが、実は正確な根拠なしに言っていた言葉です。昔覚えた「7倍の公式」では、計算が合わないんですよね。ちゃんと調べてみたら、大きさによって老いる速度が違って、最初の2年がやけに速いということを知りました。
犬の年齢に7を掛ける公式は不正確です。最初の1年が人の15歳、2年が24歳ほどで、その後は小型犬は1年に4~5歳、大型犬は6~7歳ずつ老います。だから同じ10歳でも、小型犬は56歳、大型犬は66歳くらいです。シニア犬の基準は、小型犬10歳、大型犬7歳からと見ます。
7倍の公式は、人の寿命70年と犬の寿命10年を単純に割った昔の計算です。実際には犬は最初の1年で成犬になって繁殖が可能になるので、最初の年が人の15年に当たると見るのが正しいです。その後は、大きさによって速度が変わります。
| 犬の年齢 | 小型犬(9kg以下) | 中型犬(10~22kg) | 大型犬(23kg以上) |
|---|---|---|---|
| 1歳 | 15歳 | 15歳 | 15歳 |
| 2歳 | 24歳 | 24歳 | 24歳 |
| 3歳 | 28歳 | 29歳 | 30歳 |
| 5歳 | 36歳 | 38歳 | 42歳 |
| 7歳 | 44歳 | 47歳 | 54歳 |
| 10歳 | 56歳 | 60歳 | 72歳 |
| 13歳 | 68歳 | 74歳 | 90歳 |
| 15歳 | 76歳 | 83歳 | 105歳 |
※アメリカの獣医学界で広く使われる、大きさ別の換算表を基準にしました。個体差があるので、参考用に見てください。
普通は大きい動物のほうが長く生きるのに、犬は逆です。ゾウはネズミより長く生きますが、グレートデーンはチワワよりずっと短く生きます。大型犬は成長の速度が速い分、細胞の老化も速く、体を支える関節と心臓の負担が大きいから、というのが一般的な説明です。だから大型犬は7歳になったらシニア犬の管理を始めるべきで、小型犬は10歳からです。
これは飼いながら学んだのですが、グルムの3歳のときと6歳のときの差は、人で言えば28歳から40歳へ行くことなんですよね。散歩の後の回復が少し遅くなって、階段の前でちょっと止まるのが、その年齢のサインでした。
毎日見る顔は、老いるのが見えません。クンクンに写真をこつこつ上げておけば投稿ごとに日付が残るので、3歳の写真と今の写真を並べて置くと、口元の毛が白くなったのがそこでやっと見えます。年齢を数字で計算するより、その写真1枚のほうが実感が湧きます。
今日の様子を写真に残す →口元と眉の毛が白くなって、目が少し白っぽく見えて、散歩の後の回復が遅くなります。階段やソファの前でちょっとためらうなら、関節がサインを送っているのです。このときから、滑り止めマットと低いステップが助けになります。
眠りが増えて、遊びにそっけなくなって、夜にうろうろしたり昼にぼんやりする時間ができます。名前を呼んでも反応が遅ければ、聴力や認知機能の変化かもしれないので、病院で確認してください。
シニア犬の基準に入ったら、1年に2回の健診が推奨されます。血液検査、心臓の聴診、関節の触診くらいで、大きな病気を早期に押さえられます。人で言えば、50代から健康診断を毎年受けるのと同じです。
犬の年齢を人の年齢に換えてみる理由は、正確な数字のためではなく、うちの子が今、人生のどのあたりにいるのか感覚をつかむためです。グルムが人の年齢で40だと知ってから、散歩のコースを少しやわらかい道に変えるようになりました。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。