うちのグルム(「雲」という意味の名前です)がいつの間にか中年の入り口に近づいてきて、7歳という数字がしきりに目に入ります。犬の7歳は、人でいえば中年の入り口。まだぴんぴんして見えても、体の中の臓器は静かに年を取っています。シニアの健診は、具合が悪くなった後の診療ではなく、悪くなる前に基準線を作る仕事です。
一般的に7歳から(大型犬は6歳から)年1回、10歳以降は年2回の健診が推奨されます。基本のパッケージは身体検査+血液検査(肝臓、腎臓、血糖など)+尿検査で、そこにレントゲン、超音波、心臓の検査、ホルモンの検査を、年齢と症状に応じて加えます。核心の価値は、正常なときの数値を確保しておくことです。次の健診と比較する基準線が、早期発見のカギです。
| 年齢 | 頻度 | 基本の項目 |
|---|---|---|
| 成犬(1~6歳) | 1~2年に1回 | 身体検査、基本の血液検査 |
| 7~9歳 | 年1回 | 血液、尿検査+レントゲンを検討 |
| 10歳以上 | 年2回 | 血液、尿+心臓、超音波など拡張 |
| 持病の管理中 | 獣医師の指定 | 該当の疾患の追跡検査 |
大型犬は老化が速いので、時計を1~2年手前に当てはめます。そしてこの表は、症状がないときの話です。水をたくさん飲む、やせていく、のようなサインがあれば、年齢と無関係に検査が先です。
血液検査は肝臓と腎臓の数値、血糖、貧血の有無など、臓器の成績表です。シニア犬の疾患のかなりの部分が、ここで最初の手がかりを見せます。尿検査は腎臓とぼうこう、糖尿のヒントをくれますし。レントゲンは心臓の大きさと肺、関節の状態を、超音波は臓器の構造と腫瘍の有無を見ます。心雑音のある子は心臓の超音波が、太ったり毛がぱさつく子はホルモンの検査が追加の候補になります。全部やれれば良いですが費用が現実なので、基本(血液+尿)を骨組みに、うちの子の症状と犬種の弱点に合う項目を獣医師と選んでのせるのが合理的です。
健診の本当の価値は、比較から生まれます。今年の腎臓の数値が正常範囲の中でも、去年よりはっきり上がったなら、その方向が情報です。だから結果票は必ずもらって保管して、病院を移ることになったら、以前の結果票を持って行ってください。数値の歴史のある子とない子では、診療の精密さが違います。結果の相談のときは「正常、異常」だけ聞かず、去年と変わった項目があるか、次の健診まで家で見守るサインは何か、の2つを必ず聞いてください。
健診は年に1、2回ですが、体の変化は毎日少しずつ起きます。歩く姿、寝る姿勢をクンクンにこつこつ上げておけば投稿ごとに日付が残るので、健診のとき、前回の健診以降に変わった点を正確に伝えられます。散歩の距離と時間も日付別に残ります。
今日の様子を写真に残す →予約のとき、絶食の有無を必ず確認してください。血液検査の項目によって8~12時間の絶食が必要なケースが多いです(水はだいたい許可)。普段飲んでいる薬とサプリのリスト、最近気になった症状のメモを持って行けば、相談が実りあるものになります。病院を怖がる子なら、午前の最初の枠の予約が待ち時間のストレスを減らしてくれますし。健診の後、採血の部位をちょっとなめる程度は大丈夫ですが、当日は激しい活動なしに休ませてあげてください。
総合健診の費用は、項目によって1万円台から数万円台まで開きます。負担なら「全部か、あきらめるか」の二分法の代わりに、こうアプローチしてください。最初の年は基本の血液と尿で基準線を作って、異常のサインのある領域だけ次に拡張するのです。病院の健診キャンペーンのシーズンを活用するのも方法ですし。いちばん避けるべきは、費用を理由に数年を丸ごと飛ばすことです。早期発見と遅い発見の治療費の差は、健診費の比ではありませんから。
この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。