子犬を迎えたら、いちばん最初に向き合う宿題がワクチン接種です。病院ごとに言うことが少しずつ違う気がして、何回まであるのか紛らわしいですし。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)の初めての接種の日、待合室で私の膝の上に座ってぶるぶる震えていた、飼い主5か月目の私のために書く気持ちで整理しました。
基本の骨格は生後6~8週から3~4週間隔で混合ワクチンを計3回前後、そこに生後91日以降の狂犬病ワクチン(法律上の義務、年1回)と畜犬登録を加える方式です。最後の接種から2週間ほどで抗体価検査で防御力を確認でき、以降は年1回の追加接種が一般的です。正確なスケジュールは、あの子の健康状態に合わせて担当の獣医師が調整します。
| 時期 | 接種 | メモ |
|---|---|---|
| 6~8週 | 混合ワクチン1回目 | お迎えのとき接種の履歴を確認 |
| 10~12週 | 混合ワクチン2回目 | 種類(5種・6種・8種など)は病院と相談 |
| 14~16週 | 混合ワクチン3回目 | ケンネルコフ系の項目もここでカバー |
| 生後91日以降 | 狂犬病ワクチン+畜犬登録 | 狂犬病予防法上の義務、注射済票の交付 |
| 最終接種+2週 | 抗体価検査 | 防御力の確認、足りなければ補強 |
| 以降、毎年 | 年1回の追加接種(狂犬病は義務) | 混合は抗体検査での代替も相談可能 |
病院ごとに開始の週齢と間隔、混合ワクチンの種類が少しずつ違うのは、おかしいことではありません。あの子の健康状態、母犬の抗体の状況、地域の流行の状況によって調整されるのが正常です。表は地図で、運転は担当の獣医師がします。
飼い主さんがいちばん葛藤するポイントです。感染の心配で接種完了まで家にだけ置いておくと、社会化のゴールデンタイム(だいたい生後3~14週)が過ぎていきますから。今は折衷案が一般的です。接種が進行中でも、他の犬の排せつ物のありそうな芝生は避けて、抱っこで外に出て世界見物をさせたり、接種の完了した健康な子との出会いくらいはさせる、という形です。うちの子の接種の回数を基準にどこまで許すかは、病院と相談して決めてください。
接種の後の1、2日は、コンディションが少し落ちたり、接種の部位がじんわり腫れることがあります。ほとんどは自然に過ぎていきます。当日はお風呂と激しい遊びを休んで、静かに過ごすのが基本です。ただし顔が腫れたりじんましん、嘔吐、呼吸の異常が現れたら、まれですが過敏反応かもしれないので、すぐ病院に連絡する必要があります。だから接種は、できるだけ午前に受けるのが良いです。問題が起きても、病院が開いている時間に対応できますから。
接種は3~4週間隔が核心なので、前回の接種日を正確に知る必要があります。接種した日に病院で撮った写真をクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、次の接種がいつなのか数えるのが楽になります。接種の手帳をなくしても、日付は残ります。
今日の様子を写真に残す →接種の費用は病院と地域によって差が大きいですが、混合ワクチンは1回あたり5,000~10,000円ほど、狂犬病は3,000円前後が目安で、基礎接種の全体で数万円の単位を予想すれば大丈夫です。狂犬病は自治体の集団接種(春に実施する地域が多いです)を利用する方法もあるので、お住まいの市区町村の案内をチェックしてみてください。費用を浮かせようと、接種の間隔を自己判断で延ばしたり回を飛ばすのは、防御力に穴を作ることなのでおすすめしません。予算が負担なら、病院に正直に話して優先順位を相談するほうが良いです。
保護犬や知人から成犬を迎えて、接種の履歴が不透明なケースも多いですよね。こういうときは、抗体価検査で現在の防御力を確認して足りない部分だけ接種する方法と、最初から基礎接種をやり直す方法があります。どちらが良いかは、あの子の年齢と健康状態を見て獣医師が判断します。履歴が分からないからとやみくもに全部打ち直すのも、大丈夫だろうと流すのも正解ではありません。「検査」という中間の橋があることを覚えておいてください。なお狂犬病の接種と畜犬登録は、履歴に関係なく現在の飼い主の義務なので、お迎えの後に登録の変更や新規の登録もあわせて済ませてください。
この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。