明け方にあの子が吐いたとき、週末に脚を引きずるのを見つけたとき。今すぐ行くべきか、朝まで見てもいいのか。この悩みは、犬との暮らしの間ずっと繰り返されます。毎回検索しなくて済むように、判断の基準を3段階の表にして、冷蔵庫に貼れるように整理しました。
基準は3段階です。即時(夜でも夜間救急動物病院):呼吸困難、意識の低下、けいれん、繰り返す嘔吐、おなかの膨満、排尿できない、大量の出血、毒性のある物の摂取。24時間以内の受診:1日以上の食欲の全廃、続く下痢や嘔吐、びっこの持続、血尿。観察可能:元気が正常な1回の嘔吐やゆるいうんち、軽いくしゃみ。迷ったら、病院への電話問い合わせが答えです。
| 段階 | 症状 | 行動 |
|---|---|---|
| 即時 (救急) | 呼吸困難、舌が紫色/意識がもうろう、倒れる/けいれん/止まらない嘔吐/おなかが膨らんで落ち着かない/おしっこが出ない/大量の出血、大きな外傷/チョコレート、ぶどう、薬物の摂取 | 夜でも夜間救急動物病院へ移動 |
| 24時間以内 | 1日以上ごはんの全量拒否/下痢、嘔吐の繰り返し/びっこが1日を超えて持続/血尿、排尿の痛み/目を開けられない、ひどくこする/耳のにおいと痛み | 当日か翌日の診療を予約 |
| 観察 | 元気と食欲が正常な1回の嘔吐やゆるいうんち/軽いくしゃみ/一時的な食欲の減少(暑さなど理由がある) | 1日観察、悪化したら段階を引き上げ |
見守ることは放置ではなく、積極的な行動です。条件3つを守ってください。1つ目、期限を決めます。「明日の朝まで」「24時間まで」のように。期限のない観察は、ただの先延ばしになります。2つ目、記録します。症状の時刻、回数、写真。観察が長引いて病院に行くことになれば、この記録が診療の半分です。3つ目、悪化のサインを決めておきます。「もう一度吐いたら」「水も拒否したら」すぐ行く、という形で。この3つがあれば、見守ることがギャンブルではなく管理になります。
「行くべきか、行かざるべきか」の二分法の間に、電話があります。通っている病院の診療時間なら電話で症状を説明して受診の必要の有無を聞けますし、夜なら夜間救急動物病院に電話して状況を伝えれば、移動すべきか案内してくれます。病院の側でも電話の問い合わせは慣れた日常なので、遠慮することではありません。あいまいさのコストを、電話1本で減らしてください。そしてうちの近くでいちばん近い夜間救急病院2か所の名前と番号は、今日あらかじめ保存しておいてください。緊急の状況で検索から始めると遅いです。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)が夜に一度吐いたとき、夜間病院にまず電話したら朝の診療で大丈夫と案内されて、その1本が明け方の移動を省いてくれました。
「いつからこうなのか」が診療の最初の質問です。変に見えた日のあの子の姿を写真や短い動画でクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、何日目なのか、どんな順序で悪くなったのかそのまま見せられます。見守るか行くか判断するときも、その記録が基準になります。
今日の様子を写真に残す →上の基準表は、健康な成犬の基準です。幼い子犬とシニア犬、持病のある子は、同じ症状もずっと速く悪くなり得るので、「観察可能」の段階を「24時間以内の受診」に、「24時間」の段階を「即時」に近く引き寄せて当てはめるのが安全です。特に子犬の下痢と嘔吐は半日で脱水につながることがあり、シニア犬の食欲不振は、それ自体が疾患のサインのケースが多いです。うちの子の条件に合わせて、表の目盛りを調整しておいてください。
救急でも予約の診療でも、そろえるものは似ています。症状の記録と動画、最近食べた物のリスト(フード、おやつ、もしかして拾い食いした物)、服用中の薬。異物や毒性のある物の摂取が疑わしければ、包装や残ったかけらをそのまま持って行ってください。移動中はクレートや毛布であの子を落ち着かせて、けいれんや外傷の状況では、口の近くに手を入れないのが飼い主さんの安全のルールです。具合の悪い子は、普段らしくなくかむことがあります。落ち着くのは難しいでしょうが、準備された飼い主さんの落ち着きは、あの子にも伝わります。
この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。