おでこに手を当てるように鼻を触ってみて、耳に手を当ててみて。あの子がぐったりした日、私たちがやる行動ですよね。でも手で感じる熱っぽさは、思ったより不正確です。犬の体温は、もともと人より高いからです。正確な基準と測り方を知っておけば、心配な夜に判断の根拠がひとつ生まれます。
犬の正常体温は38.0~39.2度前後で、人より高いです。正確な測定は肛門体温計が標準です。体温計の先に潤滑剤を塗って1~2cm挿入して測定します。39.5度以上が続いたり40度を超えたら病院に連絡する対象で、37.5度を下回る低体温も緊急のサインです。測定が難しければ無理せず、他の症状と一緒に病院の判断を受けてください。
| 体温 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 38.0~39.2度 | 正常範囲 | 他の症状を中心に観察 |
| 39.3~39.5度 | 微熱の可能性 | 興奮、暑さの影響を除外して再測定 |
| 39.5度以上が持続 | 発熱 | 病院に連絡 |
| 40度以上 | 高熱 | 即病院 |
| 37.5度未満 | 低体温 | 保温しながら即病院 |
ちなみに興奮状態、激しい遊びの直後、暑い日には、正常でも体温が一時的に上がります。微熱の区間なら、30分ほど落ち着かせてからまた測ってみてください。数字ひとつで結論を出さず、元気と食欲のような他のサインと一緒に見るのが正確です。
準備するものは、デジタル体温計(できればペット専用、先が柔軟なもの)と潤滑剤(水溶性のジェルやワセリン)です。1人があの子を抱いて落ち着かせて、もう1人がしっぽを軽く持ち上げ、体温計の先を1~2cmやさしく入れて、測定音が鳴るまで維持してください。最初はほとんど嫌がるので、おやつと一緒に短く終わらせる経験を積むのが良いです。正直に告白すると、私もうちのグルム(「雲」という意味の名前です)の体温測定に初挑戦した日、家族総動員で失敗しました。2回目からはおやつ作戦で成功しましたが、どうしても無理な子なら、無理やり押さえずに、病院で測ることに決めるのがお互いのためです。
ペット用の耳体温計と非接触(赤外線)体温計も市販されていますが、測定の位置と方法によって誤差が大きく、肛門測定より正確度が落ちます。使うなら、普段健康なときにうちの子の基準値を何度か測って知っておいて、その基準に対する変化を見る用途で使ってください。絶対値より、相対的な変化の検知用の道具と理解すれば大丈夫です。人用のおでこ体温計を毛の上に当てる方式は、参考値としても足りないのでおすすめしません。
その子ごとに普段の体温が少しずつ違います。健康なとき測った体温計の画面をあの子の写真と一緒にクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、熱の出た日にうちの子基準とすぐ比較できます。
今日の様子を写真に残す →高熱が確認されたとき、家で解熱剤を飲ませるのは絶対に禁物です。人の解熱剤(アセトアミノフェン、イブプロフェン)は犬に毒性があって、熱より薬のほうが危険になりかねません。氷水に漬ける急冷も、血管の収縮で逆効果が出ることがあります。できるのは、涼しい場所へ移して水を飲めるようにして、病院へ移動するところまで。発熱の原因(感染、炎症、熱中症など)を探すのが治療の本体なので、家で熱だけ下げようとする試みは、原因を隠すだけです。
暑い日の散歩や車内での待機の後、ひどくハアハアしてよだれを流し、ふらつくなら、熱中症の経路を疑う必要があります。この場合は測定より対応が先です。すぐ日陰、エアコンの環境へ移して、涼しい(冷たすぎない)水を体にかけてあげながら、すぐ病院へ移動します。熱中症は臓器の損傷が速く進む緊急なので、平気そうに見えても病院の確認が必要です。夏の昼の散歩を避けるのが最高の予防だということは、いくら強調してもしすぎではありません。
この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。