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犬の目やに、
色によって意味が違います

2026年6月17日

毎朝、目のふちに付いているかさかさの目やに。毎日のことだから何げなく取ってあげて終わりですが、実は目やには、色と量で目の健康を知らせてくれる毎日のレポートです。うちも朝のあいさつが、グルム(「雲」という意味の名前です)の目やにチェックから始まります。今日はそのレポートの読み方です。

ひと目で分かる答え

寝て起きた後の少量の透明か薄い茶色の目やには正常です。ほこりと涙が乾いた生理的な分泌物です。注意が必要なのは黄色や緑がかったねばつく目やに(細菌性炎症のサイン)、一日中出続ける過多な目やに、充血と目こすりの同伴です。この場合、結膜炎、角膜の問題などの可能性があるので受診が必要で、自己判断で人間の目薬をさすのは禁物です。

朝に目のふちをふいてもらう犬

目やにの色の判読表

色と様子判断対応
透明、少量(起床後)正常な生理分泌物やさしく除去
薄い茶色、少量ほこり+涙の酸化、ほとんど正常衛生管理、量の変化を観察
白い粘液状で多量アレルギー、ドライアイの可能性続くなら受診
黄色、緑色でねばつく細菌性炎症のサイン受診が必要
片方だけ過多+目を開けられない角膜の損傷、異物の可能性早めの受診

目やにの取り方、こうしてあげてください

乾いた目やにを爪でむしると、目のふちの皮膚と毛が一緒にむしれて痛いです。ぬるま湯やペット用のアイクリーナーを含ませたガーゼ、コットンで数秒ふやかしてから、目頭から目尻へやさしくふき取ってください。目の周りの毛が長くて目やにがよく絡まる子は、トリミングのとき目のふちの毛の整理を一緒にすると管理が楽になります。もうひとつ、ふくとき目の表面をこすらないように注意してください。私たちが管理するのは目のふちであって、眼球ではありません。

色と一緒に見るべき同伴サイン

目やにの色が微妙なときは、同伴のサインが判断を助けてくれます。充血、目を細めたりまばたきの増加、前足でこする、床に顔をこすりつける、まぶしがる、目の表面が白っぽく見える。このうちひとつでも重なれば、目やにの色が薄くても受診の対象です。特に目を開けられずに痛がるのは、角膜の損傷の可能性があるので速く動く必要があります。目は1日2日の放置で状態が一気に悪くなり得る器官なので、他の部位より観察の基準を厳しく取るのが正解です。

朝の目やにチェック、写真で残すとパターンが見えます

目やにの色はその日その日で違って、言葉で説明するのが難しいです。朝、ふく前の顔の写真をクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、黄色い目やにが何日続いているのかすぐ数えられます。診療のときも、そのまま見せれば大丈夫です。

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人間の目薬、絶対にささないでください

目やにがただごとでないとき、家にある人間の目薬をさすケースがあるのですが、危険な近道です。人間用の目薬には犬に合わない成分が入っていることがあり、特にステロイド成分の目薬は、角膜に傷のある状態でさすと状態を大きく悪化させかねません。外からは傷の有無が分かりませんから(病院では染色検査で確認します)、どんな目薬でも、診断の後に処方を受けて使うのが原則です。受診前にできるのは、清潔の管理と、こすれないようにエリザベスカラーで保護するところまでです。

目やにが多い子なら、原因の管理へ

治療で収まっても数週間後にまた黄色い目やにが繰り返されるなら、単発の治療ではなく原因の管理が必要です。まつ毛が目を刺す構造の問題、まぶたが内側に巻き込まれる問題、ドライアイ、アレルギー、涙の排出の問題など、繰り返しの背景は多様です。繰り返すパターンなら、眼科の検診で構造と涙の量まで確認して、長期の管理計画を立てるのが正解です。毎回目薬で火を消すより、火の出る理由を探すほうが、結局あの子も飼い主さんも楽になります。

よくある質問

目やにが毎日付くのですが、病院に行くべきですか?
起きた後の少量の透明、茶色の目やにが毎日付くのは、人の朝の目やにと同じで正常です。基準は色(黄色、緑)、量の増加、同伴の症状です。普段のパターンから外れる変化が出たときが、受診のタイミングです。
片方の目だけ目やにがひどいです。
両方ではなく片方だけの症状は、その目の局所の問題(異物、角膜の損傷、まつ毛の刺さり、涙の通り道の問題)の可能性を高めます。特に片目を開けられなかったり、こするのが重なれば早く受診してください。散歩中に草の種やほこりが入ったケースもよくある原因です。
シニア犬ですが、目が白っぽく見えます。目やにの問題でしょうか?
目の表面の白いにごりは、目やにではなく角膜や水晶体の変化(核硬化症、白内障など)かもしれません。加齢性の変化には視力への影響が少ないものもありますが、治療が必要なものもあるので、区別が重要です。白っぽく見え始めたなら、眼科の検診で確認してもらってください。
涙が多いのと目やにが多いのは、同じ問題ですか?
重なることもありますが、別の問題です。涙の過多は涙やけ(流涙症)側のテーマで刺激や排出の問題が多く、目やにの過多は分泌物の性格によって炎症側のサインかもしれません。両方あるなら、診療のとき一緒に伝えて原因を一度に確認するのが効率的です。
目やにをふくとき、何でふくのが良いですか?
ぬるま湯を含ませたガーゼや、やわらかい綿が基本です。目頭から目尻へ一度でふいて、同じ面でまたふかないでください。乾いた目やには無理に取らず、ぬれたガーゼを少し当ててふやかしてからふきます。ウェットティッシュは成分によって目を刺激することがあるので避けるのが良く、専用の洗浄液は病院や薬局で売っている製品を使ってください。

この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。