うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は、夏はおなかを天井に向けて、4本の脚を宙に上げたまま眠ります。冬は丸く丸まりますし。ところが見知らぬ家へ行くと、季節と関係なく丸く丸まって、ドアのほうを見ます。眠る姿勢が温度だけでなく、気持ちも話しているということを、そうやって知りました。
睡眠の姿勢は安心の程度と体温の調節が決めます。おなかを見せて脚を上げた姿勢はいちばん無防備なので、家が完全に安全だと感じるときに出て、丸く丸まって眠るのは寒さか警戒のどちらかです。横に長く寝転ぶのは深い眠りに入った楽な状態で、ふせて前足にあごを乗せて眠るのは、いつでも起きる準備をした浅い眠りです。姿勢が急に変わったら、温度や痛みを先に確認してください。
野生で犬は、おなかを隠していつでも跳べる姿勢で眠りました。だから、おなかをさらして脚を宙に上げた姿勢は、その本能を完全に下ろした状態です。逆に体を丸めて眠るのは、体温を守りながら急所を隠す姿勢なので、寒いときと警戒するときのどちらでも出ます。姿勢ひとつで断定せず、季節と場所と普段の姿勢を一緒に見てください。
| 姿勢 | 様子 | 意味 | よく出るとき |
|---|---|---|---|
| おなかを見せて脚を上げる | 背中を床に、4本の脚は宙 | 完全な安心、暑さ | 夏、慣れた家 |
| 横に長く寝転ぶ | 脚を横にすっと伸ばす | 深い眠り、楽さ | 昼寝、散歩の後 |
| 丸く丸まる | 鼻をしっぽに付ける | 寒さ、警戒、保護 | 冬、見知らぬ場所、新しく来た子 |
| ふせてあごを乗せる | 前足にあご、後ろ足は畳む | 浅い眠り、待機中 | 飼い主が動くとき |
| スーパーマン | おなかを付けて4本の脚を前後にすっ | 遊んでいて眠った、涼しさ | 子犬、暑い日の床 |
| 背中合わせ | 飼い主や他の犬に背中を付ける | 信頼、絆 | ベッド、ソファ |
| 足の上、足元 | 飼い主の足に体を乗せたりくっつける | 愛着、ときどき不安 | 夜、飼い主の外出前 |
第一は温度です。犬はおなかと足の裏で熱を出すので、暑ければおなかをさらして脚を伸ばし、寒ければおなかを包んで丸まります。第二は安心の程度。同じ温度でも見知らぬ場所では丸まって、家では広げます。第三は性格と犬種。柴のように警戒心のある犬種は楽でもおなかをなかなか見せず、ビションやゴールデンのように人に頼る犬種は簡単に広げます。第四は年齢。子犬はどこでも伸びて、シニア犬は関節のせいで楽な姿勢が決まっています。だから、おなかを見せずに眠るからといって、うちの子が私を信じていないのではありません。あの子基準の楽な姿勢が、別にあるのです。
これは飼いながら学んだのですが、グルムが初めておなかを見せて眠ったのは、迎えて1か月ほどでした。その前はいつも丸く丸まって、玄関のほうを見て眠っていましたね。今思えばあの1か月が、グルムがこの家を信じるのにかかった時間だったようです。
幼いころはいつも体を丸めて眠っていたのに、ある瞬間からおなかを見せ始める変化は、日付順に見てこそ見えます。眠る姿をクンクンに上げておけば投稿に日付が残って、その変化がそのまま残ります。おかしな姿勢が始まった日を探すときも、この写真たちが答えになります。
今日の様子を写真に残す →夏はおなかを付けて冷やせる大理石やクールマットを、冬は体を丸めて潜り込めるドーナツ型のクッションを置いてください。両方あれば、あの子がその日の温度に合わせて選んで眠ります。それがいちばん良いです。
関節の痛い子は横に寝転ぶのがつらくて、ふせて眠ったり姿勢をしきりに変えます。厚い低反発のクッションが圧力を減らしてくれて、滑らない床に置くと、起きるとき楽です。
最初の1か月は、壁を背にして出入り口の見える隅にクッションを置いてください。丸まって眠りながらもドアを見られてこそ、安心します。おなかを見せ始めたら、そこから場所を移しても大丈夫です。
眠る姿勢は、あの子がわが家をどう感じているのか見せてくれる通知表のようです。今日うちの子がおなかを見せて眠ったなら、その家は合格です。丸まって眠ったなら、毛布を1枚多くかけてあげるか、ただ時間をもっとあげれば大丈夫です。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。