伸縮リードほど好みが分かれる散歩グッズもないですよね。広い公園ではこれに勝るものはないのに、事故の話もやけに多く聞こえてくるので。結論は、物の問題というより場所の問題です。使う場所と使わない場所を分ける基準を整理しました。
伸縮リードは開けた公園や人の少ない散歩道では有用ですが、歩道と人の多い場所では危険です。事故のほとんどは、リードが長く伸びた状態で起こります。車道の横と狭い道では2メートル以内にロックして使うか、普通のリードに替えるのが原則です。多くの自治体の条例でリードの使用が義務付けられていることも覚えておいてください。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 広い場所で自由な探索、リードの絡まりが少ない、距離調節が楽 |
| デメリット | とっさの制御が難しい、細いひもによるやけど・切り傷のリスク、ロックミスの事故 |
| 事故のパターン | 車道への飛び出し、他の犬との急な対面、リードが人の脚に絡む、本体の落下で驚く |
伸縮リードの事故に共通する場面は、リードが5メートルほど伸びた状態で、突然何かが現れる瞬間です。猫、バイク、路地から出てくる他の犬。その子が飛び出したら、5メートル先の出来事を人が止める方法はありません。ボタンを押してももう遅く、細いひもを手でつかめば手が切れます。
もうひとつ、本体を落とす事故。重いプラスチックの本体が地面に落ちて大きな音が鳴ると、その子はその音に驚いて逃げ出し、本体はガラガラと音を立てながらその子を追いかけていきます。その子からすれば怪物に追われている状況なので、パニックの逃走につながります。手首のストラップを必ず通すべき理由です。
1つ目、場所で分けてください。開けた公園や人の少ない川沿いでは伸ばしてあげて、歩道、路地、人の多い場所では2メートル以内にロック。ロック状態が基本で、伸ばすのが例外だと考えると安全です。2つ目、テープ型(幅広の帯)を選んでください。糸のように細いコード型より切り傷のリスクが少ないです。3つ目、手首ストラップの着用。4つ目、小型犬はハーネスと一緒に使ってください。長く伸びた状態で走って止まる衝撃が首にかかると危険です。
引っ張りぐせを矯正中の子、他の犬や人に突進する習慣のある子、そして怖がりで突発的な逃走のリスクがある子は、普通のリードが合っています。伸縮リードは、トレーニングのできた子に自由を足してあげる道具であって、トレーニングを代わりにしてくれる道具ではないからです。うちも普段は普通のリード、週末の広い公園でだけ伸縮リードを使います。2本を状況別に使うのが答えでした。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)の伸縮リードは公園に行くときだけ持って行き、近所の歩道では2メートルのリードで歩くのですが、リードを替えるだけで散歩がずっと落ち着きました。
伸縮リードを普通のリードに替えると、散歩が変わります。クンクンにお散歩を残しておくと、距離は同じくらいなのに時間が延びるのが見えるおうちが多いんです。引きずられる代わりに、隣でにおいを嗅ぐ時間が増えたということ。装具を替えた後の数日は、ぜひ残してみてください。
お散歩記録をはじめる →伸縮リードは消耗品だということも覚えておいてください。内部のバネとひもは、使ううちに古びます。点検ポイントは3つです。ひもが巻き取られるときに引っかからないか、ロックボタンが確実にかかるか、ひもの表面に毛羽立ちや裂けがないか。特にロックが滑った瞬間が一度でもあったなら、その製品は引退させるべきです。ロックを信じて使う物なのに、ロックが不安なら存在理由がありませんから。何年か使った製品なら、その子の体重が増えていないか、耐荷重が今も合っているかも確認してみてください。
伸縮か普通かという論争の結論は、実は地味です。どんなリードでも、状況を先に読む飼い主さんの手の中では安全で、油断した手の中では危険です。リードの長さを決めるのはボタンではなく判断です。あの先の路地から何が出てくるか、横の車道との距離はどれくらいか。その判断の習慣がつけば、装具の選択は二次的な問題になります。今日の散歩で一度だけ意識してみてください。今この区間で、うちの子のリードは何メートルが合っているだろう。その問いが習慣になった瞬間、どんなリードを握っても安全な飼い主さんになります。
リードは、犬と飼い主さんをつなぐ唯一の物理的なつながりです。どのリードを選んでも、その先にうちの子がいることさえ忘れなければ、今日の散歩も安全なはずです。状況に合うリードで、楽しく行ってきてください。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。