散歩友だちのハル(柴)は、車のドアが開くだけで後ずさりするそうです。病院へ行く道で2回吐いてからです。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)も最初は、エンジンをかけるだけでよだれをぽたぽた垂らしていました。今は窓の外の見物をする余裕までできたのですが、その過程を整理してみました。
車酔いを減らす基本は出発2~3時間前の空腹、クレートやカーシートでの固定、短い距離からの慣らしの3つです。子犬は平衡の感覚が育ち切っておらず車酔いがよくありますが、育ちながら良くなるケースが多いです。よだれ、あくび、クンクン鳴きが車酔いの始まりのサインなので、そのとき窓を少し開けて、休憩を取ってください。
車酔いは、耳の内側の平衡の器官が揺れに適応できずに起きます。ここに、病院へ行くときだけ車に乗った記憶が重なると、不安まで加わって症状がひどくなります。吐く前に送るサインを知っておけば、休憩のタイミングをつかめます。
| 段階 | サイン | 対応 |
|---|---|---|
| 初期 | 唇なめ、あくび、よだれ | 窓を少し開けて換気、話しかけて安心 |
| 中期 | クンクン鳴き、そわそわ、体の震え | 近くに停車して休憩 |
| 進行 | から嘔吐、嘔吐 | 車を止めて落ち着かせてから短く移動 |
※嘔吐に備えて、シートとウェットティッシュ、予備の毛布を車に常備しておくと、心がずっと楽です。
ごはんは出発の2~3時間前に終えて、おなかを空けておいてください。水は少しずつあげても大丈夫です。乗る前にトイレを済ませて、10分ほど軽く歩かせると緊張がほぐれます。車内の温度は出発前に前もって合わせておいて、芳香剤のようににおいの強い物は片付けておいてください。敏感な鼻には、それも車酔いの要因になります。車の中では、クレートや犬用のカーシートで体を固定するのが重要です。視界が揺れるのが車酔いの大きな原因なので、体が固定されると症状が目に見えて減ります。シートベルトなしに腕に抱いて乗るのは、急ブレーキ1回で大きな事故につながり得るので避けてください。
順序を細かく刻むのがすべてです。エンジンを切った車に乗っておやつだけ食べて降りる、エンジンをかけるだけで降りる、駐車場を1周、家の前を1区画、その次がご近所の公園です。段階ごとに数日ずつかかっても大丈夫です。核心は、車の行き先を変えてあげることです。これは飼いながら学んだのですが、グルムは、車で行った場所が病院ではなく芝生だと分かってから、態度が完全に変わりました。10回のうち8回は、良い場所へ行ってあげてください。
車の慣らしが終わって初めて行った川辺の散歩は、長く記憶に残ります。クンクンにその日のお散歩を残しておくと距離と時間が日付別に積もって、リストをめくってその日の足あとスタンプを見ると、その日が丸ごと浮かびます。ご近所の外への遠征の散歩は、残すほど物語になります。
今日のお散歩を残す →長距離なら、2時間に1回は止まって水をあげて、脚をほぐさせてあげてください。サービスエリアでは、必ずリードを先に付けてからドアを開けてください。見知らぬ場所で飛び出す事故が、本当に多いです。
床とクレートの中は、思ったより暑いです。エアコンの風がクレートにも届くか確認して、息苦しそうなら窓を指1本分だけ開けて、空気を流してあげてください。顔を窓の外へ出させておくのは、異物の事故のリスクがあるのでだめです。
慣らしのトレーニングでも毎回吐くなら、病院と相談して酔い止めの処方を受けられます。長距離の旅行の前に前もって相談して、人の酔い止めを勝手に飲ませるのはだめです。
車に乗るだけで震えていた子が、窓の外を見物するようになるまで、思ったより長くかかりません。良い行き先を積んであげること、それがほとんどすべてです。今週末、車で5分の距離の公園から始めてみてください。短い成功ひとつが、次の成功を呼びます。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。