うちのグルム(「雲」という意味の名前です)の親友のモコは、ある日空から降ってきたのではありません。同じ時間に同じ公園を回るのを数週間繰り返してできた縁です。犬の友だちは、運ではなく設計で作られるんですよね。友だちを作ってあげる方法と初あいさつのコツ、合わないとき退く法まで整理します。
核心は散歩の時間と場所を固定して、同じ顔に繰り返し出会うことです。犬は、見知らぬ犬より数回見た犬と、ずっと楽に親しくなります。ここに、ドッグランのような出会いの場所を活用して、オンラインでご近所のわんちゃんと先に目のあいさつをしておけば、初めての出会いの敷居が大きく下がります。
まず、これからです。すべての犬が犬の友だちを望むのではありません。人のほうが好きな子も、ひとりが楽な子もいて、それも正常です。ただ、よく合う友だちのいる子は散歩が楽しくなって、犬同士の遊びでエネルギーが確実に抜けて、犬対犬の礼儀を練習し続けることになります。飼い主さんにも良いです。病院の情報から急ぎのときのお願いまで、ご近所の飼い主さんの縁は、思ったより心強いですから。
| 方法 | コツ | 気を付ける点 |
|---|---|---|
| 散歩の時間と場所の固定 | 毎日似た時間、同じ公園。2、3週でなじみの顔ができます | 最初はあいさつなしにすれ違うことから |
| ドッグラン | 柵の中でリードなしに交わる練習 | すいた時間に先に、入る前にちょっと見守る |
| ご近所の犬の集まり | 犬種の集まりやマンションの飼い主さんの集まりに参加 | あの子の性向によって小規模から |
| オンラインの目のあいさつ | 犬のSNSやご近所のコミュニティーで、近くのわんちゃんと前もって親しくなる | 実際の出会いは、犬同士の初あいさつの手順どおり |
※どの方法でも、速度はうちの子が決めます。他の犬を見て凍り付いたり隠れるなら、友だちづくりより、距離を置いて慣れることが先です。
友だちになるかどうかは、最初の30秒で大きく分かれます。正面から向き合って近づくのは犬たちの間では失礼な接近なので、横から斜めに近づかせてください。リードはぴんと引っ張らず、ゆるく。ひもが張ると、その緊張があの子にそのまま伝わります。お互いのにおいを3秒ほどかがせて、いったん離してください。短く何度もが、長く1回より安全です。しっぽがやわらかく揺れて体の力が抜けていれば良いサイン、体が固まって毛が立ってうなるなら「今日はここまで」というサインです。相手の飼い主さんに「あいさつさせてもいいですか?」と先に聞くのは、基本のマナーですし。
クンクンのご近所フィードで、お散歩完了の投稿と自慢にいいねをやり取りしていて、公園で実際に出くわすと、もう知っている仲のようにうれしいです。飼い主さん同士が先に打ち解けていると、わんちゃんたちの初あいさつがずっとやわらかくなります。ご近所の友だちは、そうやって始まります。
ご近所のわんちゃんに会いに行く →犬の友情は、繰り返しがえさです。毎週土曜の朝、という形で定期の散歩の約束を作ると、関係が固くなります。グルムはモコに会う曜日だと、公園の入り口から歩みが速くなります。犬も、約束を待っています。
人のように、犬にも相性があります。会うたびに片方が一方的に追いかけたり組み敷いて、相手が逃げ回るなら、それは遊んでいるのではありません。飼い主さん同士が親しいからと、子たちまで無理にくっつけておかないでください。お互い無視してそれぞれにおいをかぐ仲も、悪くない関係です。
他の犬が怖い子なら、遠くから眺める距離から始めてください。その距離でおやつをあげながら良い記憶を積んで、数週間かけて少しずつ縮めます。友だちを作れないのではなく、ゆっくり作る子なだけです。焦らなくても大丈夫です。
友だちづくりの目標は、人気者の犬ではなく、うちの子の世界が少し広がることです。心の合う友だちひとりで十分です。今日の散歩、普段より10分だけ同じ場所にとどまってみてください。縁は、そこから始まるんですよね。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。