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膝蓋骨脱臼、
小型犬の飼い主さんなら必ず知っておくべきです

2026年2月18日

歩いていて急に片方の後ろ脚をぴょこんと上げて3本足で跳ねて、何事もなかったようにまた歩く子。小型犬のいるおうちなら、一度は見た場面のはずです。私もうちのグルム(「雲」という意味の名前です)がソファから降りた後、あの歩みを初めて見たとき、心臓がひやりとしました。膝蓋骨脱臼、怖がるより正確に知るべき問題です。

ひと目で分かる答え

膝蓋骨脱臼は膝のお皿が本来の溝から外れる疾患で、遺伝的に溝の浅い小型犬(マルチーズ、プードル、ポメラニアン、ビションなど)によくあります。進行の度合いによってグレード1~4に分け、1~2は体重管理と環境の改善で進行を遅らせる管理が、3~4や痛みのはっきりしたケースでは手術が検討されます。判定と治療の方向は、触診とレントゲンで獣医師が決めます。

滑り止めマットの上を歩く小型犬

グレード別の状態と対応

グレード状態一般的な対応
1押すと外れるが自分で戻る定期チェック+環境、体重の管理
2ときどき自然に外れて戻る(けんけん)管理の強化、進行の有無を追跡
3ほとんど外れていて、手で入れると入る手術相談の段階
4常に外れていて戻せない手術の必要性が高い、歩行の変形

重要なのは、グレードが痛みの順序と正確に一致するわけではないという点です。グレード2でも痛みの多い子がいて、3なのに元気に過ごす子もいます。だから手術の決定は、グレードの数字だけでなく、痛みの頻度、年齢、活動性、筋肉の状態を総合して下します。検診でグレード1~2の判定を受けたなら、宣告ではなく「管理開始のサイン」として受け止めれば大丈夫です。

家でできる管理の3点セット

1つ目、床。滑るフローリングは、膝に毎日ストレスを与えます。あの子の動線に滑り止めマットを敷いてあげてください。わが家のリビングがマットのパッチワークになった理由です。2つ目、体重。膝が受け止める荷重を減らすいちばん確実な方法が、適正体重の維持です。3つ目、筋肉。膝の周りの筋肉が関節を支える補助装置なので、平地の散歩をこつこつ続けて、後ろ脚の筋肉を維持することが重要です。これに加えて、ソファとベッドにはステップ(階段)を置いて、2本足で立ってジャンプする習慣は、遊び方を変えて減らしてあげてください。

こんな姿が見えたら、検診のタイミング

歩いていて片方の後ろ脚を上げるけんけん、座るとき片方の脚を横に投げ出す姿勢、膝からのカクッという音、触ると嫌がる、散歩中の座り込みが繰り返されるなら、検診を受けてみてください。症状がその時々なので病院では平気に見えるケースが多く、あの歩みを動画で撮って行けば、診断の大きな助けになります。

膝の管理の成績表は、歩みの動画です

膝蓋骨の管理は、歩みが維持されているかがすべてです。散歩する後ろ姿を短い動画でクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、けんけんが増えたのか、検診のときそのまま見せられます。散歩の距離と時間も日付別に残るので、無理した日があったかも確認できます。

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手術をすすめられたら、確認すること

手術の話が出ると、頭が真っ白になりますよね。決定の前に、これらを確認してください。現在のグレードと痛みの頻度、手術なしで管理したときの予想される経過、手術の方法とリハビリの期間、両膝の状態(片方だけ手術のとき反対側の負担)。そして大きな手術であるだけに、セカンドオピニオンを求めるのも自然な選択です。手術をすることになったら、成否の半分はリハビリです。手術後の数週間の活動制限と段階的な運動プログラムを守れる家庭環境か、も一緒に点検してください。

予防は子犬のときから、でも自責は禁物

膝蓋骨脱臼の大きな原因は遺伝的な構造なので、飼い主さんが全部防げる病気ではありません。マットを敷かなかったせいでできた病気ではない、という意味です。私たちにできるのは進行の速度を遅らせることで、それは上の管理3点で十分意味のある形でやり遂げられます。小型犬の飼い主さんなら、症状がなくても年1回の検診のとき膝のチェックをお願いして、グレードの変化を追跡してください。早期に知って管理した子と、グレード4で見つかった子の生活の質の差は大きいです。

よくある質問

けんけんするのに、すぐ平気になります。病院に行くべきですか?
はい、繰り返されるなら行ってみてください。症状が瞬間的で大丈夫そうに見えても、そのけんけんそのものが、膝蓋骨が外れて戻る瞬間かもしれません。触診で簡単に確認できる問題なので、接種や他の診療のとき、膝のチェックをお願いすることから始めても大丈夫です。
関節サプリを飲ませれば、脱臼は良くなりますか?
サプリが外れた骨を入れてはくれません。構造の問題はサプリでは矯正されないのです。ただし関節の軟骨の健康を支える補助の役割は期待できるので、管理プログラムの一部として獣医師と相談して使うのは一般的です。サプリはマット、体重、筋肉の管理の代替品ではなく補助です。
散歩を減らすべきですか、増やすべきですか?
平地の散歩はむしろ薬です。後ろ脚の筋肉が膝を支えてくれますから。避けるべきは散歩ではなく、急な方向転換、ジャンプ、2本足で立つような、膝に衝撃の行く動作です。痛みのある時期は病院の案内に従って強度を調整して、普段はこつこつ平地歩きを維持してください。
手術すれば完治しますか?
手術は構造を矯正して脱臼を防ぐもので、成功率はグレードと手術の時点、リハビリによって変わります。早期に適切に手術してリハビリをよく終えたケースは良い結果が多いですが、再発の可能性がゼロになるわけではありません。手術の後も、体重と環境の管理は一生の課題として続くと考えるのが正解です。
家の中で、膝蓋骨のために替えるべきものはありますか?
滑る床が第一です。よく通る動線に滑り止めマットを敷いて、ソファとベッドには階段やスロープを置いてください。飛び降りるのが膝にいちばん悪いです。足裏の毛を短く保って滑らないようにして、2本足で立つ動作はさせないでください。体重の管理は、このすべてより先です。

この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。