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保護犬を迎える準備、
施設の手続きから慣らし期3週間まで

2026年4月11日

うちのグルム(「雲」という意味の名前です)の散歩友だちに、保護施設出身のミックス犬ボミ(「春」という意味の名前だそうです)がいます。初めて会ったころは人の手が上がるとびくっとする子だったのに、半年後にはグルムより先におなかを見せるんですよね。ボミの飼い主さんに迎える過程をひとつひとつ聞いて、その話を整理します。準備なしに始めると、あの子と飼い主さんの両方がつらくなることなので。

ひと目で分かる答え

保護犬を迎えるのは施設の訪問、相談と申し込み、対面してから決定、譲渡契約の順で進んで、連れてきた後は3日・3週間・3か月の原則を覚えておいてください。3日は警戒、3週間は慣れ、3か月が過ぎてこそ本当の性格が出ます。それより前に判断しないことが、飼育放棄を防ぐ最初のルールです。

保護施設の庭で、初めて会った飼い主の手のにおいを慎重にかぐ茶色のミックス犬
初対面は、これくらいの距離が正解です。

保護犬を迎える手続きは?

自治体の動物愛護センターと民間の団体では、手続きが少し違います。センターは比較的シンプルで、団体は面談と家庭訪問があるケースが多いです。厳しく感じるかもしれませんが、その分、飼育放棄が少ないです。

段階自治体の動物愛護センター民間の保護団体
1. 探す環境省の収容動物検索サイトや自治体の公示ページで確認団体のホームページやSNSの譲渡の案内
2. 申し込み訪問または電話の問い合わせ、申込書の記入オンラインの申込書+面談(電話や訪問)
3. 対面センターを訪問して直接会う預かり先を訪問、何度か会うことも
4. 契約譲渡誓約書、登録の手続き(畜犬登録、マイクロチップの変更登録)譲渡契約書、家庭訪問、譲渡費用(団体ごとに異なる)
5. その後ほとんどなし1~3か月の近況の確認、問題があれば相談の支援

※公示の期間(自治体により数日~1週間ほど)が過ぎた収容動物は、殺処分の対象になり得ます。公示中の子は元の飼い主さんが引き取る可能性があるので、期間の終了後に譲渡が確定します。

迎える前に、何を確認すべき?

連れてきた後の3日、3週間、3か月には何がある?

これはボミの飼い主さんに教わったのですが、保護犬を迎えるうえでいちばん重要な数字が「3」なんですよね。最初の3日は警戒して隠れて食べません。3週間ほどになると家の中のルールを把握して、飼い主さんを信頼し始めます。3か月が過ぎてこそ緊張が完全にほどけて、本当の性格が出ます。ボミは3か月目に、初めておもちゃをくわえてきたそうです。それまでは静かでおとなしい子だと思っていたら、実は緊張していたのだと。この期間を知らずに最初の週に「うちと合わない」と判断するのが、飼育放棄のよくある理由です。

連れてきた日から、写真を残しておいてください

初日に隅で丸まった姿、3週間目に初めてしっぽを振った瞬間、3か月目におなかを見せて眠る姿は、それぞれ別の段階です。クンクンに上げた写真には日付が残るので、つらい日にフィードをさかのぼれば、ここまで来たということが見えます。保護犬を迎える道は、その記録が飼い主さんを支えます。

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保護犬によくある行動と対処

手を怖がる

虐待の経験があったり、人の手を知らない子は、手が上がるとびくっとします。上から下ろす手の代わりに下からゆっくり、手の甲からにおいをかがせてください。数週間かかります。無理になでると後退します。

トイレの失敗

施設でケージの中に排泄していた習慣があって、室内トイレの概念がないケースが多いです。子犬のように最初から教えると考えてください。成犬も2~4週間で落ち着きます。

食べ物への執着

飢えた経験のある子は、ごはんの器を守ったり急いで食べます。器の近くへ行かず、決めた時間に十分あげれば、数週間後に和らぎます。手からあげるおやつは、信頼を積むのに良いです。

分離不安

捨てられた経験のある子は、飼い主さんが出かけると、また捨てられたと感じます。最初の週はできる限り一緒にいて、5分から始めて、ひとりでいる時間をとてもゆっくり延ばしてください。

保護犬を迎えるのが、特別に難しいわけではありません。過去の分からない子を、3か月の間信じてあげる仕事なだけです。ボミは今、ご近所でいちばんよく笑う犬です。

よくある質問

保護犬は、問題があって捨てられたのでは?
ほとんどは違います。保護施設の動物のかなりの部分が、飼い主さんの事情(引っ越し、経済、別れ)や単純な遺棄、流行の犬種の過剰繁殖のせいで入ってきます。もちろん行動の問題のある子もいますが、施設の職員がその部分を教えてくれるので、あらかじめ確認して決められます。
迎える費用は、どれくらいかかりますか?
自治体の動物愛護センターは無料か、登録の手数料程度です。民間の保護団体は譲渡費用(責任費)の名目で数万円ほどを受け取るところがあるのですが、それまでの治療費と不妊手術の費用に充てられて、安易な飼育放棄を防ぐ装置の役割もします。迎えた直後の健診と接種の費用は、別に見ておいてください。
成犬より子犬を迎えるほうが良いですか?
目的によります。子犬はわが家の方式で育てられますが、成犬時の大きさと性格の予測が難しく、手がかかります。成犬は性格と大きさがすでに決まっていて予測が楽で、トイレができているケースも多いです。初心者なら、性格の確認された成犬も良い選択です。
迎えた後、合わなかったらどうしますか?
3か月は見守ってください。それより前の判断はほとんど、慣らし期の緊張を性格と誤解したものです。3か月が過ぎても深刻な問題があるならトレーナーの相談を先に受けて、それでもだめなら、迎えた施設や団体に連絡してください。無断でまた捨てるのは絶対にだめです。
すでに飼っている犬がいますが、保護犬を迎えてもいいでしょうか?
可能ですが、初対面を慎重にする必要があります。家ではない中立の場所で先に会って、家では数日間空間を分けた後、短く対面します。先住の子の性格が他の犬に寛大かが核心です。施設でお試しの面会を仲介してくれるケースもあるので、頼んでみてください。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。