散歩友だちのパン(コーギー)の家に、最初のお子さんが生まれました。パンの飼い主さんが妊娠中いちばん心配したのが「パンが赤ちゃんをどう受け止めるか」だったのですが、出産の3か月前から準備したおかげで、初対面が驚くほど静かだったと言うんですよね。その準備の過程を伺って整理しました。
核心は赤ちゃんが来る前に、変化を全部終えておくことです。出産の3か月前から赤ちゃんの泣き声を小さく流しておやつと結んで、ベビーローションと用品のにおいを家に置いて、散歩の時間とソファの規則のように変わるルーティンを、前もって変えておいてください。出産後は赤ちゃんのにおいの付いた布を先に家へ送って、初対面は犬が落ち着いた状態で、リードを付けたまま短く。そして赤ちゃんと犬は、どんな場合でも2人きりにしません。
犬にとって赤ちゃんは、見知らぬ音とにおいと動きを持つ存在で、同時に、飼い主さんの関心を丸ごと持っていく存在です。2つの衝撃が一度に来ると、犬が赤ちゃんを悪いサインとして学びます。だから準備の目標はひとつです。赤ちゃんが来たとき、新しいことをできるだけ少なくすること。下の表を、出産の予定日から逆に数えて進めてください。
| 時期 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 3か月前 | 赤ちゃんの泣き声を小さな音量で流しておやつ、毎日5分ずつ音量を上げる | 泣き声を良いことと結ぶ |
| 3か月前 | 変わる規則を前もって適用(寝室の出入り、ソファ、散歩の時間) | 「赤ちゃんのせいで奪われた」というつながりの防止 |
| 2か月前 | ベビー用品の設置、ローションとパウダーを飼い主の手に塗っておく | においと物に慣れる |
| 2か月前 | 人形を抱いて回りながら、犬を無視する練習 | 抱いているとき飛び付かない |
| 1か月前 | 散歩とごはんを他の家族やヘルパーに渡してみる | 出産後のルーティンの担当の交代に備える |
| 出産の直後 | 赤ちゃんのにおいの付いた毛布を家へ先に送る | においで先に会う |
退院して家へ入るとき、赤ちゃんを抱いた人が先に入らないでください。犬は、数日ぶりに帰ってきた飼い主さんに飛び付く準備ができているので、赤ちゃんのいない人が先に入って思い切りあいさつして、散歩まで行って興奮を抜きます。その次に、赤ちゃんを抱いた人が座った状態で、他の家族が犬にリードを付けてゆっくり近づかせてください。足のにおい、毛布のにおいをかがせて、30秒ほどで初対面は終わりです。顔をなめさせたり、赤ちゃんを犬の鼻先に差し出すのはやらないでください。数日かけて短く何度も、が原則です。
これは横で教わったのですが、パンの家は初対面のとき、パンにおやつをあげ続けたそうです。赤ちゃんがいると良い物が出てくるということを、初日から植えたわけです。それからパンは、赤ちゃんの部屋に赤ちゃんがいると、ドアの前に行って座るそうです。おやつを待っているのですけれど。
うちのグルム(「雲」という意味の名前です)も、親戚の赤ちゃんが遊びに来る日にはクッションへ行く規則を先に覚えたのですが、それが赤ちゃんのいない家でできる、いちばん似た練習でした。
毛布のにおいをかぐ後ろ姿から始まって、赤ちゃんの横に座って、手を伸ばして、一緒に歩く写真が日付順に積もれば、それ自体がひとつの物語です。クンクンに上げた写真には日付が残って、ご近所のわんちゃんたちのいいねが付きます。その最初の1枚を残さないと、後々惜しくなります。
今日の様子を写真に残す →このときがいちばん危険です。赤ちゃんが犬の食器、クッション、しっぽへ行って、犬は急に動く小さな存在に驚きます。犬のごはんは赤ちゃんの行けない場所であげて、クッションはサークルの中に置いてください。赤ちゃんが犬のほうへ行ったら、大人が先にふさぎます。
「わんちゃんは抱くんじゃなくて、横に座るんだよ」「眠っているわんちゃんは触らないよ」を、赤ちゃんが言葉を分かり始めるときから規則に決めてください。赤ちゃんが犬をたたいたり引っ張ったとき、犬が我慢したからと流さず、その場で赤ちゃんを連れてきてください。
赤ちゃんが来た後、ごはんを食べず、トイレの失敗が増えて、隅に隠れて、赤ちゃんの近くで体が固まるなら、慣れることができていないのです。犬だけの時間を1日15分でも確保して、だめならトレーナーと相談してください。
犬が赤ちゃんを愛するようになるのは、「赤ちゃんは良いことを持ってくる存在」だと学んだときです。その学びは、出産前の3か月と出産後の最初の1か月、私たちが作ってあげるのです。大変な時期ですが、あの子も新しい家族を迎えている最中だということを、忘れないでください。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。