犬の豆知識 › 行動・気持ち

引っ越しのとき犬のストレスを減らす法
荷造りの順序と初日のルーティン

2026年8月2日

今の家へ引っ越してきた日、うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は、がらんとした前の家のリビングの真ん中に立って、私を見上げました。クッションも食器も、もうトラックに積まれた後でしたね。あのときのグルムの表情が忘れられません。あの失敗ひとつが、引っ越しの後の1週間のトイレの失敗として返ってきました。次にまた引っ越すなら、順序を完全に変えるつもりです。

ひと目で分かる答え

核心は犬の物を最後に詰めて、いちばん最初に開けることです。クッション、食器、おもちゃ、トイレシートは引っ越しの日の朝までその場所に置いて、新しい家に着いたら、荷物より先にひとつの部屋にそのまま配置してください。引っ越しの当日は、犬を知人の家やペットホテルに預けるのがいちばん安全で、新しい家の初日は、ごはんと散歩の時間を前の家とまったく同じに守ります。最初の週のトイレの失敗と吠えは正常なので、叱らないでください。

新しい家の空き部屋の片隅に先に置かれた、慣れたクッションの上に座って周りを見回す白いビションフリーゼ
荷物はまだ廊下にあります。クッションだけ先に入りました。この順序が重要です。

引っ越しの前に、何をどんな順序でやるべき?

犬にとって引っ越しは、「家が消える事件」です。慣れたにおいと場所がひとつずつ箱に入っていくのを、何日も見守るわけです。だから犬の物は最後までそのまま置いて、箱が増える間、散歩とごはんの時間は普段よりもっと正確に守るのがコツです。2週間前から始めてください。

時期やること理由
2週間前空き箱をいくつか前もって置いて、おやつを隠す箱を悪いサインにしない
2週間前新しい家の近くの病院と散歩道の確認、登録の住所変更の準備到着後に慌てない
1週間前引っ越し当日に預ける先の予約(知人、ホテル、ペットシッター)当日の脱走と事故の予防
前日犬の物を除いた荷物の仕上げ、長い散歩疲れていれば眠りでストレスを越える
当日の朝普段の時間のごはんと散歩、その後に預けるルーティンが守られたという安心感
当日の最後クッション、食器、おもちゃ、シートをひとつのかばんに到着後すぐ出して配置

引っ越しの当日と、新しい家の初日はどうする?

引っ越しの当日は、玄関が一日中開いていて、見知らぬ人が出入りします。犬が脱走する事故が、この日いちばん多く起きます。預ける先がなければ、ひとつの部屋にクッションと水と一緒に置いて、ドアに「犬がいます、開けないでください」を貼ってください。新しい家に着いたら、荷物を開ける前に部屋をひとつ選んで、前の家と同じ配置で犬の物を置きます。その部屋から始めて、1、2日かけて家全体を探検させておいてください。初日のごはんと散歩は、前の家の時間そのまま。荷物の整理のせいでごはんが遅れるのが、初日のいちばんよくある失敗です。

これは飼いながら学んだのですが、グルムは新しい家で3日間、自分のクッションの外へほとんど出ませんでした。私は無理に連れて回って家の見物をさせたのですが、そうではなく、ただ置いておくべきでした。4日目の朝に自分から出てきてキッチンまで行って、そこからはあっという間でした。

引っ越しの後にできる問題は、どう扱う?

新しいご近所は、足あとスタンプで覚えるのがいちばん速いです

引っ越してきた最初の1か月は、毎日別の方向へ短く歩くのが、慣れるのに良いです。クンクンにお散歩を残すと距離と時間が日付別に積もって、新しいご近所が「うちのご近所」になっていく過程が見えます。ご近所フィードにご近所のわんちゃんたちが現れ始めたら、慣れたということです。

今日のお散歩を残す →

新しいご近所に慣れさせるコツ

最初の週の散歩は、短く同じ道で

新しいご近所のにおいは、情報量がとてつもないです。最初から長い散歩をすると、あの子が疲れ果てます。家の前の1周を同じ道で数日繰り返して「ここがうちの道」を作ってから、少しずつ広げてください。においをかぐ時間を十分にあげるのが、この時期には歩く距離より重要です。

新しい病院を前もって探しておく

引っ越しの後の最初の1か月は、ストレスで下痢や嘔吐が出ることがあります。具合が悪いとき病院を探して慌てないよう、前もって行ってあいさつだけしておやつをもらう訪問を一度しておけば、病院も良い場所として記憶されます。

ご近所とご近所のわんちゃんにあいさつ

マンションなら、同じ階とエレベーターで会うご近所の方に、犬がいるということを先に知らせて、散歩でよく見かけるわんちゃんと、ゆっくりあいさつを始めてください。ご近所の友だちがひとりできれば、新しいご近所はその日から「うちのご近所」になります。

グルムは、今の家に来て1か月ほどたったころ、初めて新しい家でおなかを見せて眠りました。あの日、私も「これで引っ越しが終わったんだな」と思いました。引っ越しは、荷物を全部開けた日ではなく、あの子がおなかを見せる日に終わるんですよね。それまでは、ただ横にいてあげれば大丈夫です。

よくある質問

引っ越しの後、犬が慣れるのにどれくらいかかりますか?
普通2~4週間で安定して、敏感な子は2か月まで行くこともあります。ごはんをよく食べて、家の中を自由に動いて、おなかを見せて眠れば、慣れたサインです。2か月が過ぎても隠れていたり、トイレの失敗が続くなら、相談が必要です。
引っ越しの当日、犬を車に一緒に乗せてもいいですか?
荷物と一緒にトラックに乗せるのは絶対にだめで、乗用車ならクレートやシートベルトを使ってください。引っ越しの準備で興奮した状態なので、普段より車酔いと不安がひどいかもしれません。できれば、荷物が全部入った後、最後に連れてくるのが良いです。
新しい家で、夜に吠え続けます
見知らぬ音と、暗闇の中の見知らぬ空間が重なったのです。最初の週は飼い主さんの寝室で眠らせて、小さな照明を付けておいてください。吠えるとき叱らず、静かになったらほめます。2週間を超えて続くなら、特定の音を探して鈍感化してください。
前の家の物を新しい物に替えたいのですが、いつが良いですか?
最低1か月は、前の物をそのまま使ってください。においの染みたクッションと毛布が、新しい家で唯一慣れている物たちです。替えるときは一度に全部替えず、ひとつずつ、前の物と数日重ねて置いてから交換してください。
海外への引っ越しや長距離の引っ越しは、何が違いますか?
移動の時間そのものが大きなストレスなので、クレートに慣れることを数週間前からやるべきです。検疫と予防接種の書類を前もって確認して、到着後の最初の週は、荷物の整理より犬のルーティンの回復に集中してください。時差があれば、ごはんの時間を数日かけて移します。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。