私がやけにつらかったある夕方、うちのグルム(「雲」という意味の名前です)が、いつものように遊ぼうとねだらず、私の横に来てあごをひざに乗せていました。何も言っていないのにです。偶然だと言うには、そういう日のたびにそうでした。犬は本当に分かっているのか、気になって調べたことを整理します。
はい、分かります。犬は表情、声のトーン、そしてにおいで、飼い主さんの感情を読みます。人が泣く声に犬が近づいて、ストレスを受けた人の汗のにおいをかぐと犬の心拍も上がるという研究があります。問題は、その感情が犬に移るということです。飼い主さんが長くつらいと、犬のストレスホルモンも一緒に上がります。だからつらい時期ほど、散歩のルーティンが2人とも守ります。
犬は、人の顔の左側を先に見るという研究があります。人の感情は顔の左側により表れるからなのですが、これは人同士でもやる行動です。声も読みます。脳の画像の研究で、犬の脳の特定の部位が、人の声の感情のトーンに反応することが確認されました。そして、におい。人はストレスを受けると汗と息のにおいが変わるのですが、犬はこれを見分けられます。実際に、ストレスの状況を経験した人と楽な人の汗のサンプルを見分ける実験で、高い正確さを見せました。
| 読む通路 | どうやって | 研究で確認されたこと |
|---|---|---|
| 表情 | 顔の左側、目と口の形 | 怒った顔と笑う顔の写真を見分ける |
| 声 | 高低、震え、速さ | 泣く声に近づいて接触、鼻歌にはしない |
| におい | 汗、息の化学の変化 | ストレスのにおいをかぐと犬の心拍が上昇 |
| 行動の変化 | ルーティンが崩れる、動きの減少 | 飼い主の活動量の変化に合わせて犬の行動も変化 |
| ホルモンの同調 | 長い間一緒に暮らして | 飼い主と犬のストレスホルモンの数値が似た動きをする |
移ります。これを感情の伝染と呼びます。数か月にわたって飼い主さんと犬の毛からストレスホルモンを測った研究で、2人の数値が一緒に上下しました。特に飼い主さんが心配の多い性格ほど、犬の数値も高かったです。犬の性格はあまり影響がありませんでしたし。つまり、犬が飼い主さんに付いていく方向です。だから落ち込んだ時期に犬に活力がなかったり、トイレの失敗が増えたり、しきりになめるなら、それはあの子の問題ではなく、私たちの状態が移ったのかもしれません。罪悪感を持てということではありません。むしろ「犬をかまうことが自分をかまう道」という意味です。
これは飼いながら学んだのですが、私がどん底だった時期に、グルムがやけに私のそばを離れず、自分の足をなめていました。あのときは知らなかったのですが、後で見たら、それがグルムなりの不安の表現だったんですよね。私の状態が、グルムにまで行っていたのです。
近づいてきてじっと横にいる、手や顔をゆっくりなめる、あごをひざに乗せる、普段より静かにしている。泣く声を聞いた犬たちがクンクン鳴きながらドアを開けて入って、飼い主さんのところへ行ったという実験があるのですが、面白いのは、早く入ってきた犬ほど自分のストレスの反応は低かったという点です。心配しすぎると、むしろ固まって動けないわけです。だから、うちの子がそばに来て静かにいてくれるなら、あの子は今、心配しながらも落ち着いて私たちを助けているのです。
飼い主さんがつらい月には散歩が減って、その月に犬の足なめが増えるおうちが多いです。クンクンにお散歩を残すと距離と時間が日付別に積もって、そのつながりがそのまま見えます。つらい日に10分でも出て押した足あとスタンプが、その日の2人の家族を一緒に立ち上がらせます。
今日のお散歩を残す →ごはんの時間、散歩の時間が揺れると、犬の不安が先に上がります。散歩は短くて大丈夫です。10分、家の前を1周。ルーティンが守られること自体が、犬に「世界はまだ大丈夫」というサインです。そしてその10分が、私たちにも日ざしと歩みをくれます。
感情を隠そうと頑張らないでください。犬はにおいで、もう分かっています。近づいてきたら受け止めて、なでながらゆっくり息をしてください。犬をなでている間、人のストレスホルモンが下がるというのは、よく知られた結果です。
足なめ、トイレの失敗、食欲の変化、夜のうろうろが増えたら、私たちの感情が移ったサインかもしれません。こういうときは、犬のトレーニングより飼い主さんが助けを受けるのが先のケースが多いです。つらい時期が何週間も続くなら、専門家や周りの人に話してみてください。犬のためにもです。
グルムがひざにあごを乗せたあの日、私はあの子のおかげで立ち上がって、散歩に出ました。犬は私たちを治療はできませんが、私たちが立ち上がる理由にはなってくれます。それで十分な日があります。今日がそういう日なら、まずリードを手に取ってください。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。