うんちの話は食事の席では出せませんが、飼い主さん同士では真剣な定番のテーマです。理由があります。うんちは毎日出てくる、無料の健康レポートですから。片付ける前に3秒だけのぞき込む習慣で、話せないあの子の消化器の状態を、毎日確認できます。
正常なうんちの基準はチョコレート色(濃い茶色)、つかんだとき形が保たれて床にほとんど跡が残らない硬さ、普段と似た量と回数です。注意が必要なのは黒色(胃腸管の出血の可能性)、赤い血液、灰白色や黄色っぽさ(肝臓、すい臓側の確認)、水のような下痢の繰り返し、粘液の過多、白い粒(寄生虫の疑い)です。色と硬さの変化が2日以上続いたり、コンディションの低下が重なれば、うんちの写真と一緒に受診してください。
| 色 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 濃い茶色 | 正常 | 維持 |
| 薄い茶色、黄色っぽい | 消化の問題、肝臓、すい臓側の可能性 | 続くなら受診 |
| 緑っぽい | 草の摂取、胆汁の関連 | 繰り返すなら受診 |
| 灰白色 | 胆道、すい臓の確認が必要 | 受診 |
| 黒色(タールのような) | 上部の胃腸管の出血の可能性 | 即受診 |
| 赤い血液 | 下部の腸の出血、肛門の傷 | 量が多ければ即時 |
硬さは段階で見ると楽です。硬すぎて粒々に切れるなら水分の不足や便秘側、形はあるのにつかむとつぶれるなら軽いゆるさ、形なく広がるなら下痢の段階、水のように出るなら病院の基準です。中身もヒントです。消化されていないフードの粒がよく見えるなら、早食いか消化力の問題、白い米粒のようなかけらが動くなら寄生虫の疑い(即受診)、毛がたくさん混ざるなら過度ななめ(皮膚やストレスの問題)の手がかりになります。異物のかけら(ビニール、おもちゃ)が見えたなら、出たのが全部かが関門なので、その後数日の食欲と嘔吐の有無を見守って、異常があればすぐ病院へ行ってください。
うんちは昨日食べた物の結果物なので、一日一日は揺れます。新しいおやつを食べた翌日に少しゆるい程度は、よくあることです。意味のあるサインは流れです。2日以上続く変化、だんだん悪くなる方向、そして食欲や元気の低下との同伴。だから散歩でうんちを片付けながら、状態をひと言覚えておく習慣が力を発揮します。ゆるいうんちがいつからだったのか、その前日に何を食べたのかをたどれれば、原因の候補がぐっと絞れますから。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)はフードを替えた最初の週にうんちの色が薄くなったのですが、3日で判断していたらフードのせいにしていたところを、1週間見たら元に戻っていました。
うんちの色と硬さは、片付けてしまうと説明する方法がありません。変に見えた日のうんちの写真をクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、何日ゆるいのか、どんな色だったのか病院でそのまま見せられます。お散歩の記録と同じ日付に残るので、散歩の後の変化かも見えます。
今日の様子を写真に残す →色と硬さと同じくらい、回数と量の変化も情報です。1日1~3回がよくある範囲ですが、その子ごとに固有のリズムがあるので、基準はよそのおうちではなく、うちの子の普段です。回数が急に増えて量が減り、姿勢だけ長く取るなら排便の困難や大腸の刺激側、数日便りがないなら便秘や異物の可能性を見ます。特に、力んでいるのに出なくて嘔吐が重なれば、遅滞なく病院へ行くべき組み合わせです。量が急に大きく増えたなら、フードの消化率や給与量の点検のサインかもしれませんし。
目で見るチェックの限界を埋めてくれるのが、病院の便検査です。寄生虫、細菌、消化の状態を確認する基本の検査なので費用の負担が大きくなく、新鮮なうんちが少量あれば大丈夫です。ゆるいうんちが繰り返されるとき、幼い子犬を迎えたとき、定期の駆虫でも異常のサインがあるときに活用すると良いです。最後にひとつだけ付け加えると、この記事の判別表は観察の道具であって、診断の道具ではありません。心配なうんちは写真と一緒に獣医師に見せること、それがいつでも最後の段階です。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。