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滑る床、マットは必ず必要?
膝蓋骨と床材の話

2026年3月27日

チャイムが鳴ると、うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は玄関へ全力疾走するのですが、フローリングのコーナーで後ろ足がつるっと滑るのを見て、心臓がひやっとしました。漫画のような場面ですが、ひざには漫画ではないんですよね。その週の週末に、マットを敷きました。

ひと目で分かる答え

室内で走ったりコーナーを回る小型犬のいる家なら、マットをおすすめします。フローリングとタイルは、犬の足裏がグリップをつかみにくい床なので、滑る瞬間ごとにひざと股関節が代わりに踏ん張ります。家全体ではなく、あの子が走る動線とコーナー、家具から降りる着地の地点だけ敷いても、効果は大きいです。

リビングのマットの上を軽やかに走る白いポメラニアン
グリップができると、走る姿勢から変わります。

滑る床は、なぜ犬の関節に悪い?

犬は、爪と足裏のパッドで地面をつかみながら歩く動物です。つるつるのフローリングでは、この構造が働かず、足が空回りし続けます。歩くたびに脚が外へ開いて、それをひざの周りのじん帯と筋肉が支えるので、疲労が積もります。膝蓋骨脱臼のある子は、状態を悪化させる代表の要因として滑る床が挙げられて、シニア犬は滑る経験が繰り返されると、歩くこと自体を怖がるようになります。

種類長所短所こんな家に
ロールマット継ぎ目なし、水拭きが楽初期の費用、施工が必要リビング全体を覆いたい家
ジョイントマット部分の交換、配置が自由すき間に汚れ、かじる子は注意動線だけ部分設置
ラグ、カーペットインテリアに無難、安い洗濯が面倒、ずれに注意ポイントの区域だけ
滑り止めのコーティング床をそのまま保てる効果に差、再施工が必要マットが嫌な家

※ラグを使うなら、裏面に滑り止めの加工がされた製品であるべきです。ラグごとずれると、もっと危険です。

家全体に敷くべき?一部だけでもいい?

全体が理想ですが、現実的には、動線中心の部分設置でも十分なケースが多いです。優先順位はこうです。第一に、あの子が走る通り道と、方向を変えるコーナー。第二に、ソファとベッドから降りる着地の地点。第三に、食器と水の器の周り。第四に、滑りやすい玄関の前。この4か所だけ押さえても、危険な瞬間のほとんどがカバーされます。マットのない区域では、あの子が自分で速度を落とすんですよね。

マットのほかに、一緒にそろえることは?

足裏の毛のケアです。パッドの間の毛が伸びると、マットの上でも滑ります。これは飼いながら学んだのですが、マットを敷いてもグルムが滑り続けるので見たら、足裏の毛がスリッパのように伸びていました。月に1回、足裏の毛を整えてあげて、爪も長すぎないように保ってください。爪が長いと、パッドが地面にちゃんと届きません。マットと足のケア、この2つがセットです。

思い切り走る姿、動画で残すと違います

マットを敷いて初めてリビングで全速力で回る場面は、時間がたつともう見られない姿です。1分のショート動画でクンクンに上げておけば投稿に日付が残って、元気に駆けていた時代の記録になります。走る動画は、後で宝物になります。

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マット生活の実戦のコツ

かじってちぎる子なら

ジョイントマットの角をちぎってのみ込む事故が、たまにあります。歯の生え替わりの時期の子犬や、かじる習慣のある子は、継ぎ目のないロールマットやラグが安全です。ちぎれたかけらが見えたら、その区域はすぐ交換してください。

掃除と衛生

マットの上の毛は、掃除機よりゴムのほうきがよく取れます。トイレの失敗が多い時期なら防水のマットを選んで、ジョイントマットは数か月に1回外して、床まで拭いてあげてください。すき間へ染みた汚れが、においの原因になります。

シニア犬の家なら

マットの厚さの差でできる段差にも、つまずいて転ぶことがあります。薄くて硬めのマットで高さの差を減らして、水の器の周りのようにぬれやすい場所は、水気をすぐ拭いてあげてください。立ち上がるとき滑る子は、寝床の周りから敷いてあげるのが順序です。

床は、あの子が一日中踏んで暮らす唯一の地面です。人の目にはただのフローリングでも、あの子のひざには氷の上かもしれないということ、それひとつだけ覚えておいてください。

よくある質問

うちの犬は滑っていないようですが、それでもマットは必要ですか?
外見は滑っていないように見えても、脚を広げてバランスを取る補正は続いているかもしれません。歩く後ろ姿で後ろ足がハの字に開いたり、フローリングで爪の音が急にひっかくように鳴るなら、接地できていないのです。小型犬なら、予防の観点の部分設置をおすすめします。
マットの代わりに、犬用の靴下や肉球パッチは効果がありますか?
滑り止めの靴下やパッチも、補助の手段として使えます。ただ靴下は脱げたり嫌がる子が多く、パッチは定期的に貼り替えるべきです。病院の指示で活動を管理する時期でなければ、常時の対策としては床を変える側が確実です。
ジョイントマットの厚さは、どれくらいが良いですか?
1cm前後で十分です。厚すぎると縁に段差ができてシニア犬がつまずくことがあって、薄すぎるとクッションが足りません。厚さより、表面の滑り止めの加工とずれない密着力のほうが重要な基準です。
マットを敷いたのに、犬がマットだけ避けて歩きます
見知らぬにおいと感触のせいで、数日警戒するのはよくあります。マットの上でおやつをあげて遊んであげながら、良い空間にしてあげてください。避け続けるなら表面の感触が嫌いなのかもしれないので、別の素材を試してみてください。ほとんど1週間以内に、その上で転がるようになります。
つるつるした玄関の大理石と浴室のタイルは、どうしますか?
短く通り過ぎる空間でも、水気があると危険度がぐっと上がります。玄関には吸水マットを敷いて、浴室はお風呂のとき滑り止めの足場を使うか、いっそ出入りをふさぐほうが良いです。水を飲む場所の周りのタイルも水が跳ねるので、マット1枚をそろえてあげてください。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。