朝起きてみたら、床に嘔吐の跡。驚いた気持ちをちょっと抑えて、片付ける前に色から見る必要があります。嘔吐の色は、あの子の体が送るヒントですから。色別の意味と対処を一度に整理して、片付ける前に写真1枚撮る習慣までおすすめします。
だいたいの地図はこうです。黄色い泡=空腹が長くて胃酸、胆汁が逆流したケースが多く、白い泡=胃の刺激やよだれ、食べた直後のフードの嘔吐=急いで食べたか消化の問題です。一方、茶色(コーヒー色)、赤色、黒い粒の混ざった嘔吐は出血の可能性があるので即病院です。色と一緒に回数、元気、繰り返しの有無を見てこそ、判断が完成します。
| 色 | よくある原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 黄色い泡 | 長い空腹で胆汁の逆流(空腹の嘔吐) | 食事の間隔を調整、繰り返すなら受診 |
| 白い泡 | 胃の刺激、よだれの吐き出し | 観察、ケホケホの同伴なら気管を確認 |
| 透明な液体 | 水の飲みすぎ、胃液 | 水を分けて飲ませ、繰り返すなら受診 |
| フードそのまま | 早食い、食べすぎ、消化不良 | 速度の調整、繰り返すなら受診 |
| 茶色、コーヒー色 | 消化された血液の可能性 | 即病院 |
| 赤色 | 新しい出血の可能性 | 即病院 |
| 草色、異物混じり | 草の摂取、異物の誤飲 | 異物なら即病院 |
同じ黄色い嘔吐でも、月に1回と、毎週明け方ごとの繰り返しは別の話です。前者はたまたま空腹が長かった日で、後者は食事時間の調整や胃腸の検査が必要なサインです。だから色と同じくらい、記録が重要です。いつ(明け方、食後)、どれくらいの頻度で、何を食べた後だったのか。このパターンが、診察室で原因を絞る地図になります。私はうちのグルム(「雲」という意味の名前です)が吐くと、驚いたさなかでも片付ける前に写真から撮る習慣ができたのですが、何度かの診療で、その写真たちが言葉より正確に働いてくれました。
診療のとき紛らわしい区別をひとつ。嘔吐はおなかがうねる予備動作(えずき)があって苦しそうに出すもので、吐き戻し(逆流)は予告なしに食べたものがぽろっと出てくるものです。食べてすぐ、消化されていないフードが音もなく出てくるなら逆流の側で、これは食道の問題や食事の速度、食器の高さと関係するケースが多いです。病院で「吐きました」とだけ言うより、この区別を伝えると診断の方向がずっと速くなります。やはり動画があればいちばん正確です。
吐いたものの色と形は、片付けてしまうと説明する方法がありません。片付ける前に写真を撮ってクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、病院でいつどんな色だったのかそのまま見せられます。数日の間に繰り返されたかも、すぐ数えられます。
今日の様子を写真に残す →色と無関係に、次の組み合わせはすぐ病院です。1日に何度も繰り返される嘔吐、吐こうとして何も出ないから吐きの繰り返し(特におなかが膨らめば胃拡張の緊急)、嘔吐と一緒にぐったりや下痢の同伴、水まで吐く、異物や危険な食べ物(チョコレート、ぶどうなど)を食べた後の嘔吐。子犬とシニア犬は1、2回の嘔吐でも脱水が速く来るので、基準を手前に取ってください。逆に、元気と食欲が普通の単発の嘔吐は、半日フードを休ませて見守るのが一般的な管理です。
明け方や早朝の黄色い泡の嘔吐がパターンになったなら、空腹の時間を減らすのが第一の処方です。夕食を少し遅らせるか、1日2食のうち一部を取り分けて寝る前に軽くあげる形で。数日で消えるケースが多いです。ただし食事の調整でも数週間続いたり、食欲の低下、体重の減少が重なれば、胃炎など胃腸の疾患の確認が必要なので、受診へ進んでください。家でできるのは調整までで、診断は病院の領域です。
この記事は一般的な情報提供のための参考資料であり、専門的な診断と治療に代わるものではありません。愛犬の症状と治療は、必ず獣医師にご相談ください。