ごはんの器をそのままに背を向ける後ろ姿、飼い主さんの心は焦げつきますよね。でも「食べない」にも種類があります。大ごとの食べないと、大丈夫な食べない。この2つを区別するのが先で、その次が対処です。順番に整理しました。
まずおやつと水は口にするかを見てください。おやつはよく食べて元気があるなら、わがままや好みの問題の可能性が高く、おやつも水も拒否したり、嘔吐、ぐったりが重なれば病気のサインなのですぐ病院です。成犬が元気のある状態で1食抜くのは見守っても大丈夫ですが、24時間以上まったく食べなければ受診が必要です。
| 原因 | 特徴 | 対処 |
|---|---|---|
| 1. 病気、痛み | おやつも拒否、ぐったり、嘔吐の同伴 | 即病院 |
| 2. 歯、口の中の問題 | 食べたがるのに噛んで吐き出す | 口の中を確認して病院 |
| 3. おやつのあげすぎ | おやつには夢中、フードだけ拒否 | おやつ中断、ルールの立て直し |
| 4. 暑さ、環境の変化 | 夏、引っ越し、新しい家族 | 環境への適応を支える |
| 5. フードの問題 | フードを替えた直後、酸化 | フードの状態確認、移行速度の調整 |
次のうちひとつでも重なったら、見守らずに病院です。水も飲まない。嘔吐や下痢が一緒に来る。ぐったりして好きなものにも反応がない。おなかを触ると嫌がる。歯ぐきの色が蒼白か黄色っぽい。子犬とシニア犬は1日抜くだけでも体に無理が来るので、基準をもっと短く取る必要があります。食欲は犬の健康の第一のサインなので、迷ったら病院への電話1本のほうが、後悔より安いです。
おやつはよく食べるのにフードだけ拒否するなら、ほとんどは学習された「粘り」です。粘ればもっとおいしいものが出てくると知っているんですね。解決策は淡々としています。ごはんを出して20分後に食べなければ下げる、次の食事までおやつなし、次の食事に同じフードをもう一度。気持ちの折れそうな2日だけ耐えれば、ほとんどの子は戻ります。健康な成犬は数日少なく食べても大ごとにはならないので、この過程でぶれないことが核心です。
うちのグルム(「雲」という意味の名前です)も夏になると食が細くなるのですが、このルールのおかげで、わがままが長引いたことはありません。かわいそうでトッピングをのせ始めると、トッピングなしでは食べない子になるのはあっという間なんですよね。
ごはんを抜いた最初の日を正確に覚えている飼い主さんは、まれです。器の前で顔を背ける姿でも写真でクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、診療のとき何日目なのか正確に答えられます。診断はそこから始まります。
今日の様子を写真に残す →暑くなると活動量が減って、その分食欲も減るのが自然なリズムです。元気があって水をよく飲むなら、夏のひと季節の食事量の減少は見守っても大丈夫です。手伝う方法はあります。涼しい時間帯(朝早く、日が沈んだ後)に食事の時間を移して、フードを少し冷蔵庫に入れてからあげたり、ぬるま湯に軽くふやかして香りを立たせてあげること。ただし、暑さではなく熱中症の初期のぐったりと紛らわしいことがあるので、ハアハアがひどくてぐったりしているなら話は別です。
意外な原因が、食事の環境というケースがあります。器が滑って追いかけながら食べないといけないとか、食器の高さが合わなくて首がつらいとか、ごはんの場所が人の動線のど真ん中で落ち着かないとか。ステンレスの器に映る自分の姿や、迷子札が器に当たる音を嫌がる敏感な子もいます。器を替えて静かな隅に場所を移すだけで解決するケースが地味に多いので、病院で異常なしの判定を受けたなら、環境をひと回り点検してみてください。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。