犬のアレルギーの話で、鶏肉は常連です。でも、鶏がとりわけ悪い食材だからではありません。答えは拍子抜けするほどシンプル。いちばん多く、いちばん長く食べさせるタンパク質だからです。原理が分かれば、対処が見えてきます。
鶏アレルギーが多い理由は露出頻度のためです。アレルギーは繰り返し接したタンパク質に免疫が過敏になって生まれるのですが、鶏はフードとおやつでいちばん身近なタンパク質だからです。疑わしければ自己診断の代わりに獣医師と除去食テストで確認し、確認されたらフードとおやつ、サプリメントの副原料まで、鶏成分を全部取り除く必要があります。
食物アレルギーは、見慣れない食べ物ではなく慣れた食べ物から生まれます。免疫系が特定のタンパク質に数え切れないほど出会う過程で、一部の子に過敏反応が形成されるんです。フードとおやつの市場で、鶏は圧倒的な1位のタンパク質です。フードも鶏、おやつも鶏ささみ、ジャーキーも鶏。露出の総量が多いからアレルギーの事例も多いだけで、鶏自体の罪ではありません。牛肉と乳製品がその次に多いのも、同じ原理です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1. 疑い | 続くかゆみ、繰り返す耳の炎症、足なめ、慢性のゆるいうんち |
| 2. 診療 | 皮膚病、寄生虫など他の原因を先に除外 |
| 3. テスト | 獣医師と除去食8~12週間(鶏を完全排除) |
| 4. 再導入 | 症状消失後に鶏をまたあげて反応を確認 |
| 5. 管理 | 確認されたら鶏成分を全面遮断 |
大切なのは順番です。かゆみの原因はアレルギー以外にもたくさんあるので、病院で他の原因を除外するのが先です。そしてテストなしに感覚で「鶏アレルギー」と確定して食事をひっくり返すのは避けてください。本当の原因を見逃すことがあります。
鶏の遮断を始めると分かります。鶏がどこにでもいるということが。ビーフ味のおやつの原材料の最初の行がチキンミールだったり、アヒルのフードに鶏脂が入っていたり、サプリメントの嗜好性原料がチキンパウダーだったり。製品の表の味の表記ではなく、裏の原材料リストを読んでこそ本当の遮断になります。チキンミール、家禽ミール、鶏肉粉といった表記が全部鶏系列だということも覚えておいてください。うちのグルム(「雲」という意味の名前です)のサプリメントのひとつが副原料に鶏成分入りだと成分表の3行目で見つけたときは、「隠れた鶏」という言葉は大げさじゃないんだなと思いました。
アレルギーのテストは、皮膚の状態の変化を見る戦いです。かゆがっていた部位を同じ角度で撮ってクンクンに上げておくと投稿ごとに日付が残るので、8週間前と今を並べて比べられます。診療のときそのまま見せれば、説明がずっと楽になります。
今日の様子を写真に残す →鶏が確認されたら、代わりのタンパク質へ進みます。よくある順番はアヒル、サーモン、ラムで、すでにあれこれ食べたことのある子なら、カンガルーや馬肉のような露出歴のないタンパク質、または加水分解タンパク質の療法食が選択肢です。切り替えのルールは2つです。1つ目、一度にひとつのタンパク質で。複数の肉が混ざったフードは、あとでまた問題が起きたときに犯人探しが不可能になります。2つ目、おやつも同じタンパク質系列に統一。フードだけ替えておやつが鶏なら、元のもくあみですから。
鶏に反応する子がアヒルや卵にも反応する交差の事例があります。同じ家禽の系列でタンパク質の構造が似ているためですが、みんながそうではないので、新しいタンパク質も少量テストから始めるのが安全です。長期的には、よく合うタンパク質を見つけた後も一種類だけを何年も食べさせるより、獣医師と相談して安全が確認された2、3種類をローテーションするおうちもあります。管理の核心は完治ではなく共存です。引き金さえ正確に分かれば、鶏アレルギーは十分に付き合っていける問題です。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。