うちのグルム(「雲」という意味の名前です)が、初めて見る人なのに自分から行って座る人がいます。モコの飼い主さんがそうで、ご近所のクリーニング店の店主さんがそうです。おふたりの共通点をじっくり考えてみたら、犬を見て声を上げないんですよね。代わりに座って、横を見ていらっしゃいました。犬が好きな人には、思ったよりはっきりした特徴があります。
犬が好きな人の共通点は高くやわらかい声、遅い動き、短い視線、低い姿勢、そして待つことです。犬を見て声を上げて駆け寄る人より、座って横を見ながら、犬が来るまで待つ人に先に近づきます。ここに落ち着いたにおい(たばこと香水が少ない)と、毎回同じ態度が加われば、犬が先に探す人になります。
犬は、人の意図を声と体から読みます。人が犬を好きな気持ちは、普通「大きく、速く、正面から」出るのですが、それが犬の立場では全部、脅威のサインです。だから「犬が好きな人が、犬に嫌われる」という逆説が生まれます。下の7つは、いろいろな研究とトレーナーたちの観察で重なる特徴です。
| 順位 | 特徴 | 犬には | 反対の行動 |
|---|---|---|---|
| 1 | 高くやわらかい声 | 脅威なし、遊びのサイン | 低く大きい声、突然の叫び |
| 2 | ゆっくり動く | 予測が可能、安全 | 速い接近、突然の手ぶり |
| 3 | 目を長く見ない | 挑戦ではない | 正面からの凝視 |
| 4 | 体を低くして横向きに立つ | 襲わない | 上から見下ろす |
| 5 | 先に触らず待つ | 選択権がある | すぐ頭をなでる |
| 6 | 落ち着いたにおい | 情報が読める | 濃い香水、たばこ、お酒 |
| 7 | 毎回同じ態度 | 信じられる | 気分によって違う |
研究で犬は、高くゆっくりで抑揚の大きい、いわゆる「赤ちゃんに話すような」声に、より長く関心を見せました。特にその声で犬に関する単語(散歩、いい子)を言うとき、反応がいちばん大きかったです。低くて単調な声で同じ言葉を言うと、関心が落ちましたし。つまり、犬に「よしよし」とやる人が正解です。ただし、声の大きさは小さくあるべきです。高くて大きいと興奮をあおって、高くて小さいと近づいてきます。
これは飼いながら学んだのですが、グルムの好きなクリーニング店の店主さんは、グルムを見ると声を1オクターブ上げて、大きさは半分に減らします。「グルム、来たの?」このひと言で、グルムが敷居を越えて入っていきます。私もまねしてみたら、できたんですよね。
においは、犬が人を覚える最初の通路です。濃い香水やたばこ、お酒のにおいは人のにおいを覆って情報を読めなくして、それ自体が不快な刺激でもあります。逆に、他の犬のにおいのする人、おやつのにおいのする人には、よく近づきます。性格は、緊張の度合いと関連があります。不安で緊張した人は体が固まって動きが突然なので、犬も緊張します。犬を怖がる人に犬が近づくのは、恐怖そのものを読むというより、その人が凍り付いて正面から凝視するからだ、という解釈があります。
お店の前に座って待つ写真をクンクンに上げると、その店主さんがファンになったりもします。犬を飼っていない人もファンとして参加できるので、うちの子の投稿にご近所の人たちのいいねが押されます。ご近所でうちの子を好きでいてくれる人が増えていくのを見る楽しみがあります。
ご近所のわんちゃんに自慢する →見るなり近づかないでください。座るかしゃがんで横を見て、手はひざに置いたまま、犬がにおいをかぎに来るまで待ってください。来たら、あご下や胸を3秒なでて手を離します。あの子がまた手に体を付けたら続けて、下がったら終わり。この順序さえ守れば、10のうち8はまた来ます。
家族の中で自分だけ避けられている気がするなら、声と速さを点検してください。声が低く大きいか、動きが速いか、叱る役を引き受けているなら、それが理由です。散歩とごはんのどちらかひとつを受け持って、声を上げて、叱るのを他の家族に渡せば、数週間以内に変わります。
「わんちゃんの前では小さく話して、ゆっくり動いてね」。この一文で十分です。子どもは声を上げて駆け寄るので犬が避けて、避けるからもっと追います。座って待つ子どもに犬が先に来る経験を一度すれば、その次からは自分でやります。
犬が好きな人は、結局、犬に選択権をあげる人です。来るか来ないか、触らせるかどうかを、犬が決めるようにしておく人。愛を表現するのに急ぐ私たちには難しいことですが、3秒だけ待てば、あの子が先に来ます。その3秒が、愛される秘けつです。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。