犬の豆知識 › ケア・トリミング

犬のトリミングストレスを減らす法、
前後のルーティンとサロン選びの基準

2026年8月7日

うちのグルム(「雲」という意味の名前です)は、トリミングに行ってきた日の夜になると、ソファの隅で背を向けて寝ます。最初はすねたのかと思ってかわいがっていたのですが、ある日はごはんも食べず、一晩中震えていました。そのとき知りました。トリミングは犬にとって、2、3時間がかりの大ごとだということを。それから、トリミングの前後にやるルーティンを作りました。

ひと目で分かる答え

トリミングのストレスはトリミング前の30分の散歩、トリミング後の静かな回復の時間だけでも、目に見えて減ります。前はエネルギーを抜いて軽く食べさせて、後はお客さんや遊びなしに休ませてあげてください。ここに、家でバリカンの音にあらかじめ慣れる練習と、ケージ待機のないサロンの選択が加われば、ほとんどの子が楽になります。

トリミングを終えて家に帰り、毛布の上で眠る短く整えられた白い犬
トリミング当日の夜は、こうして置いてあげるのが最善です。

犬はトリミングの何がそんなにつらい?

見知らぬ場所、見知らぬ人の手、バリカンの振動、ドライヤーの騒音、テーブルの上で何十分も立っていること、他の犬の吠える声、そして飼い主さんがいないこと。このうちひとつだけでもつらいのに、トリミングはこれを一度に全部経験する仕事です。これは飼いながら学んだのですが、あの子がトリミングの後に隠れたり震えるのは、トリマーさんが何か間違えたからではなく、ただその2、3時間が長すぎたからなんですよね。

タイミングやること理由
前日ブラッシングでもつれを解く、お風呂はしないもつれた毛はトリミングの時間と痛みを増やす。お風呂はサロンで
当日の朝30分以上の散歩、排泄までエネルギーを抜いてこそテーブルでおとなしい。排泄はトリミング中の事故防止
出発前普段の半分だけ食べさせる空腹は不安を育て、食べすぎは嘔吐のリスク
預けるときあいさつは短く、淡々と飼い主さんがそわそわすると、あの子も不安になる
迎えた後落ち着いて連れて帰る、家で水と休息興奮した歓迎は、あの子の緊張をさらに上げる
当日の夜お客さん、遊び、お風呂なしで静かに回復に半日は必要

※トリミングの後、ごはんを1食抜く程度はよくあります。翌朝まで食べなければ、そのとき確認してください。

家であらかじめできる慣らし練習は?

グルムはドライヤーの慣らしがいちばん長くかかりました。2週間、ドライヤーをつけたままごはんをあげたら、今は音がするとむしろ近づいてきます。ごはんの時間だと思って。

ストレスの少ないサロンは、どう選ぶ?

トリミングの腕前と同じくらい重要なのが、待機の方式です。ケージで2、3時間待つサロンと、予約の時間にすぐ始めて1匹ずつ見るサロンでは、あの子が経験する時間が2倍違います。トリミング中の飼い主の見学ができるか、トリミングの後すぐ連絡をくれるか、あの子がつらそうなら途中で止めて相談してくれるかも聞いてみてください。一度行ったときあの子がやけにつらそうだったなら、サロンを替えるほうが、あの子を変えるより簡単です。

トリミングに行ってきた日、その表情を残しておいてください

トリミング直後の顔は、数週間後にはもう見られない姿です。クンクンに上げた写真には日付が残って、ご近所のわんちゃんたちのいいねが付きます。トリミング後の表情を集めて見れば、どのサロンで楽だったのかも、表情に表れます。

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トリミングの後、こんな姿だったらどうする?

隠れたり震える

半日から1日は正常の範囲です。無理に抱き上げたり遊ぼうとせず、好きな毛布を敷いてあげて、横にただいてあげてください。2日を超えて続くなら、どこか痛いのかもしれないので、体を調べてみて。

体をかいたりなめる

短くなった毛のせいで、皮膚が敏感になったのです。バリカンの通った場所が赤かったり腫れていたら、バリカンやけどかもしれません。1、2日見守って、ひどくなれば病院で見てもらうべきです。

足を引きずったり、特定の部位を痛がる

爪を短く切りすぎたか、トリミング中にけがをしたのかもしれません。足の裏と爪を調べて、傷があればサロンに知らせて病院へ行ってください。

トリミングは犬にとって、良いことというより「耐え抜くこと」に近いです。ただ、耐えやすくしてあげることはできます。前日のブラッシング、当日の散歩、夜の静けさ。この3つを守るだけで、次のトリミングが変わります。うちの子がやけに敏感なのではありません。ほとんどがそうです。

よくある質問

トリミングの後、あの子がすねたように背を向けます。本当にすねたのですか?
すねたというより、疲れたのです。見知らぬ環境で数時間緊張して、家に帰るとひとりでいたがる子が多いです。1日ほど置けば戻ります。2日を超えてごはんを食べなかったり震え続けたら、体のどこかが不調ではないか調べてみてください。
トリミングの前に、鎮静剤や落ち着かせるおやつをあげてもいいですか?
獣医師が処方した鎮静剤は、ひどく不安な子に使うこともありますが、飼い主さんの自己判断であげてはだめです。市販のリラックス系おやつは効果が限定的で個体差が大きいので、使うにしてもトリミングの日に初めて試さず、普段に反応を確認してから使ってください。
シニア犬もトリミングを続けるべきですか?
衛生のために最低限のケアは必要ですが、時間を減らすのが重要です。全体のカットの代わりに部分ケアを頻繁にやったり、訪問グルーミングで移動のストレスをなくしたり、途中に休憩を入れてほしいとお願いしてください。心臓や関節の疾患があれば、トリミングの前に獣医師と相談を。
トリマーさんに、何をあらかじめ伝えておくと良いですか?
あの子の嫌がる部位(足、顔、しっぽ)、過去に驚いた出来事、健康の問題(皮膚、関節、心臓)、そしてつらそうなら途中で連絡してほしいということ。この4つを予約のとき伝えておけば、トリマーさんも準備できます。良いサロンは、こういう情報を先に聞いてくれます。
トリミングの後、皮膚が赤くなりました。どうしますか?
バリカンの刺激でできる一時的な赤みは、1、2日で落ち着きます。その間かかないように見守って、服を着せないでください。問題は、赤みが3日を超えて続いたり、ぶつぶつの発疹ができたり、あの子がかき続けるケースです。バリカンやけどや接触性の皮膚炎かもしれないので病院で確認して、次のトリミングでは刃の温度と長さを調整してほしいとお願いしてください。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。