フライドチキンのにおいが広がった瞬間、足元に来て座るあのきらきらの目。ひと口くらい、と思いますよね。私もうちのグルム(「雲」という意味の名前です)のあの目の前で、数え切れないほど揺らいだ人間です。でも人の食べ物が問題なのは、毒性のためだけではありません。本当の理由は2つ、塩分と習慣です。
人の食べ物の問題は毒性、塩分、習慣の3層です。玉ねぎやにんにくの入った料理は毒性の問題で、それがなくても、人の味付けは犬には過剰なナトリウムです。犬のナトリウム必要量は人の基準の数分の1レベルなので、汁物スプーン数杯で1日分を超えます。そして一度の成功が、一生の食卓の物乞いを作ります。あげたいなら、味付けしていない材料を、犬の方式であげてください。
| 層 | 問題 | 例 |
|---|---|---|
| 1. 毒性 | 犬に有害な材料が隠れている | 玉ねぎのだし、にんにくの味付け、キシリトール入りソース |
| 2. 塩分と味付け | ナトリウム過剰、辛みの刺激、油 | 汁物、鍋、チキンの皮、味付け肉 |
| 3. 習慣 | 食卓の物乞い、偏食、盗み食いの学習 | 一度の成功体験 |
毒性の材料は避ければ済みますが、塩分はすべての人の食べ物に染み込んでいます。犬の1日のナトリウム推奨量は体重とフードによって違いますが、人の食事の基準で見るととても少ないレベルです。すでにフードに必要な分が設計されているので、人の食べ物は全部が超過分になります。すぐに具合が悪くならなくても、塩辛いおやつが積み重なると心臓と腎臓に負担がかかり、水をがぶがぶ飲んでおしっこが増えるのが、目に見える最初のサインです。フライドチキンなら衣と皮、味付けが問題の集合体なので、あげたいなら身の部分を水で洗って少量が、まだましな次善ではありますが、おすすめはしません。
犬の立場で考えてみると、食卓の前で待っていたら空からチキンが降ってきた経験は、宝くじの当せんと同じです。その一度で十分なんです。以後、食事の時間のたびに足元で待機、くれなければクンクン鳴いて、ひどければ食卓に前足をかけるまで発展します。問題は、この習慣がお客さんの席、子どものおやつ、キャンプ場の隣の席まで広がることです。物乞いは通用しないと学んだ子だけが、食事の時間に自分の場所でゆったり休めます。それがお互いの平和です。
人のごはんの席からあげる代わりに、犬用の特別メニューを用意してあげた日は、写真がよく撮れます。クンクンに上げた食レポ投稿には日付が残り、ご近所のわんちゃんたちのいいねが付きます。ご近所フィードの特別メニュー自慢を見ていると、次のアイデアも生まれます。
食レポを自慢しに行く →朗報は、習慣は作られた方式そのままで消せるということです。原則はひとつ、食卓では何があっても何も落ちてこない。家族全員が同時に守る必要があり、例外が一度できたら最初からやり直しです。序盤は物乞いがかえってひどくなる「消去バースト」の区間が来ますが、その山場は消える直前のサインです。食事の時間にあの子へノーズワークのおもちゃや長く噛めるおやつをあげて、自分の場所で過ごさせると、ずっと楽に乗り越えられます。
人の食べ物の禁止は、分け合う喜びの禁止ではありません。方法を変えればいいんです。焼き肉の日にはあの子の分として味付けしていない肉を数切れ別に焼いておき、汁物を作る前に、味付けする前のだしを少し取り分けておく、という形で。同じ材料を、犬の方式で準備するのです。人のごはんの席から降ってくるのではなく、自分の器で受け取るものだから、物乞いの習慣も付きません。気持ちは分けて、味付けは分けない。これが正解にいちばん近いです。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。