ガムは犬のおやつのロングセラーですが、誤飲事故の話がいちばん多く聞こえてくる品目でもあります。私もうちのグルム(「雲」という意味の名前です)にサイズを間違えて買ったガムをあげて、最後のかけらを丸ごと飲み込もうとするのを見て心臓が落ちたことがあります。あの日以来整理した、選ぶ基準を共有します。
ガム選びの第一基準はサイズです。口を最大に開けても丸のみできないサイズであるべきで、噛んで残った最後のかけらは回収するのが原則です。硬さは親指の爪で押して跡が付く程度が安全で、硬すぎるもの(鹿の角、石のように固まった腱)は歯の破折の危険があります。給与は必ず、飼い主さんが見ている前で。
| 基準 | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 1. サイズ | 開けた口より確実に大きく | 丸のみが最多の事故タイプ |
| 2. 硬さ | 爪で押して跡が付く程度 | 硬すぎる製品は歯の破折 |
| 3. 原料 | 原料名が明確な製品 | 消化されない安価な皮革類に注意 |
| 4. 形状 | 噛むほどやわらかくなるタイプ | 鋭く割れるタイプは危険 |
ガムの事故の典型的な場面はこうです。しばらく上手に噛んでいて、小さくなった最後のかけらを、取られまいと急いでごっくん。これが食道や腸に引っかかるんです。だからルールは2つです。1つ目、ガムの時間は飼い主さんが見ている前でだけ。部屋にひとり残してあげるのは禁物です。2つ目、親指2関節分ほどに小さくなったら回収して、別のおやつと交換してあげてください。取り上げるのではなく交換する方式であってこそ、次もすんなり差し出してくれます。
ガムの噛む作用が歯垢の管理に役立つのは本当です。ただし、ガムだけで歯石が消えるという期待は言いすぎです。効果が検証されたデンタル製品の認証(VOHCなど)のある製品を選ぶと良く、それでもガムは歯みがきの補助であって代わりではありません。順番で言えば、歯みがきが本編、ガムはボーナス。歯みがきできなかった日にガムでしのいだなら、やらないよりはましですが、やったことにしてはいけません。
ガムを抱えて噛む姿は、写真と短い動画で残すのにぴったりの場面です。クンクンに上げた投稿には日付が残るので、どのガムをいつからよく噛んでいたか、あとでさかのぼって見ると、うちの子に合う種類が見えてきます。
うちの子の動画を残す →子犬は乳歯が抜けて永久歯が生える時期なので、やわらかい子犬専用の製品で。硬いガムは永久歯が落ち着いてから始めるのが安全です。シニア犬は歯とあごが弱くなるので、若いころ噛んでいた硬さをそのままあげると破折のリスクが大きいです。やわらかいデンタルガムに段階を下げてあげてください。そして、すでに歯科治療を受けたりぐらつく歯のある子は、ガム自体を獣医師と相談してから決めるのが正解です。噛んでいて止まったり、片側でだけ噛む姿が見えたら、口の痛みのサインかもしれないのでチェックしてみてください。
忘れやすい事実をひとつ。ガムはカロリーがかなりあって、1日のおやつの上限(必要カロリーの10%)をガム1本が使い切るケースが多いんです。毎日あげる習慣なら、その日の他のおやつは減らす必要がありますし、ダイエット中の子なら低カロリーのデンタル製品に替えるのが良いです。噛む欲求の発散が目的なら、カロリーのない代わりのもの(コングに少量のフードを入れて凍らせるなど)を混ぜて使うのも方法です。噛む時間は守って、カロリーは減らす折衷案です。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。