公園でコーギーのパンを初めて見たとき、うちのグルム(「雲」という意味の名前です)はあのお尻を追いかけ回しました。私もあのお尻に心を奪われましたし。でもパンの飼い主さんの「この子は1日1時間半は走らないとだめなんです」というひと言を聞いて、我に返りました。コーギーは、かわいさで迎えて活動量で後悔する犬種の筆頭です。その現実を整理します。
ウェルシュコーギーは明るく賢く、活動量の多い牧羊犬です。短い脚にだまされて小型犬のように考えてはだめで、1日1時間以上の散歩と遊びが必要です。ダブルコートの毛の抜けは犬種の中でも指折りに多く、長い腰なのでヘルニアのリスクがあって体重の管理が必須です。かかとを噛む群れ追いの本能は、幼いころに直すべきです。
コーギーは、イギリスのウェールズで牛を追っていた牧羊犬です。脚が短いのは牛のひづめに蹴られないように改良されたもので、牛のかかとを噛んで方向を変えていた犬なので、今も人や子どものかかとを噛む本能が残っています。賢くて明るく社交的で、トレーニングの反応が良いです。その代わり牧羊犬らしくエネルギーがあふれて、やることがないと吠えたり物をかじります。
| 項目 | ウェルシュコーギー(ペンブローク) | 備考 |
|---|---|---|
| 大きさ | 体高25~30cm、体重10~14kg | 脚は短いが中型犬の重さ |
| 性格 | 明るい、賢い、社交的、頑固 | 牧羊犬の気質 |
| 吠え | 多い側 | 牧羊犬は声で働く |
| トレーニング | 簡単 | 賢くて反応が良い |
| 活動量 | 高い | 1日1時間以上 |
| 毛 | ダブルコート、抜けがとても多い | 一年中+換毛期は爆発的 |
| 寿命 | 12~14年 | |
| よくある疾患 | 椎間板ヘルニア、股関節形成不全、肥満、変性性脊髄症 |
これはパンの飼い主さんに教わったのですが、コーギーは運動量が満たされると世界一おとなしい犬になって、満たされないと家中をかじるそうです。問題行動の9割が、運動の不足だと。
コーギーもダックスフンドのように長い腰を持つ犬種なので、椎間板ヘルニアのリスクがあります。そのうえ食い意地が強くて肥満になりやすく、太ると腰の負担が倍になります。ソファとベッドにはステップを置いて、おやつは1日の熱量の10%以内で、フードははかりで量ってください。上から見たとき、腰がくびれているのが正常です。お尻がかわいいからと太らせると、そのお尻が腰を壊します。
ウェルシュコーギーは、1日2回合わせて1時間が基準です。クンクンにお散歩を残すと距離と時間が日付別に積もって、足あとスタンプの横の数字が60分に届かなかった日がすぐ見えます。そういう日の夜にボール遊びを追加すれば、翌日のソファが無事です。
散歩の記録を始める →牧羊犬は、体より頭が退屈なことのほうが我慢できません。散歩のほかにノーズワーク、新しい命令を教える、パズルのおもちゃを1日10~15分入れてあげてください。賢いので芸を早く覚えて、学ぶこと自体を楽しみます。
かかと噛みを叱るより、ボールやフリスビーを追いかけることで本能を解消させてください。噛んだときは遊びを即座に中断して無視するのが、いちばん効果的です。子どものいる家は、子どもに走らないよう伝えることも必要です。
コーギーの毛は、勝とうとすると負けます。毎日のブラッシング、ロボット掃除機、黒い服はあきらめる。この3つを受け入れれば大丈夫です。換毛期のお風呂1回が、死んだ毛を一気に抜くのに役立ちます。
コーギーは、お尻の写真1枚で人の心を奪いますが、その裏にあるのは1日1時間半の運動と毎日のブラッシングです。それを受け止められる家で、コーギーは世界一明るい犬になります。パンがそうです。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。