うちのグルム(「雲」という意味の名前です)のいちばん仲の良い散歩友だちは、隣の棟のマルチーズのモコです。モコは飼い主さんのひざから下りず、見知らぬ人が来ると吠えて、そのくせ飼い主さんが呼ぶと、世界一おとなしい顔になります。昔から愛されてきた人気の犬種なのに、肝心の性格は誤解が多くて、モコの飼い主さんと一緒に整理してみました。
マルチーズは飼い主さんに深く愛着して、甘えん坊の超小型犬です。適応力が良くて室内の生活によく合いますが、怖がりの個体は吠えと甘噛みで防御する傾向があって、幼いころの社会化が重要です。白い長い毛は涙やけともつれのケアが必要で、膝蓋骨脱臼と心臓の弁膜疾患がよくあります。
マルチーズは、数千年前から愛玩の目的でだけ育てられた犬種なので、人のそばにくっついているのが本能です。特にひとりの人に深く愛着する傾向があって、飼い主さんに付いて回り、ひざが好きです。明るくていたずら好きですし。ただ、体が小さい分怖がりの個体がいて、その恐怖が吠えや甘噛みとして出るケースがあります。マンションで吠えの苦情につながりやすい犬種のひとつである理由です。
| 項目 | マルチーズ | 備考 |
|---|---|---|
| 大きさ | 体高20~25cm、体重2~4kg | 超小型 |
| 性格 | 甘えん坊、飼い主に集中、いたずら好き | 怖がりの個体は吠え |
| 吠え | ある側 | 社会化で調節可能 |
| トレーニング | 普通 | 頑固さが少しある |
| 活動量 | 低い | 1日2回20分で十分 |
| 毛 | 長いシングルコート、抜けが少ない | 毎日のブラッシング、涙やけのケア |
| 寿命 | 12~15年 | |
| よくある疾患 | 膝蓋骨脱臼、心臓の弁膜疾患、涙の通り道の詰まり、低血糖(子犬) |
これはモコの飼い主さんに教わったのですが、マルチーズの吠えは、性格ではなく恐怖の表現であるケースが多いんですよね。体が小さくて、大きい犬、大きい音、見知らぬ人が全部脅威に感じられるのです。だから生後3~4か月の社会化の時期に、いろいろな人と犬、音を良い経験と一緒に体験させるのが決定的です。この時期を逃した子は、成犬になって直すのが難しいです。
もうひとつ、小さいからと抱いてばかりで移動すると、恐怖がもっと大きくなります。地面で歩いて、自分で世界を探検させてこそ自信が付きます。マルチーズも、散歩は毎日必要です。
涙やけが良くなっているかは、鏡ではなく1か月前の写真と比較してこそ見えます。顔の正面の写真をクンクンに上げておけば投稿に日付が残るので、フィードをさかのぼって比較しやすいです。フードやケアの方法を替えた後に変わったのかも、その比較で判断します。
今日の様子を写真に残す →超小型犬の子犬は、数時間の空腹だけで低血糖が来ることがあります。生後4か月までは1日4回少量ずつあげて、ぐったりしたり震えたら、すぐはちみつ水や砂糖水を歯茎に塗って病院へ行ってください。
マルチーズは、年を取ると心臓の弁膜疾患がよくあります。7歳から1年に1回、心臓の聴診と超音波を受ければ、早期に押さえられます。せきが増えたり、眠っているとき呼吸が速くなったらサインです。
マルチーズの問題行動のほとんどは、小さいからトレーニングをしなかった結果です。おすわり、まて、おいでのような基本のトレーニングは、大型犬とまったく同じに必要です。小さい犬も、ルールがあってこそ安定します。
マルチーズが長く人気の犬種であるのには、理由があります。小さくてきれいで、人を愛します。その愛を、恐怖ではなく自信の上に乗せてあげるのが、飼い主さんの仕事です。モコは最近、グルムより先に、他のわんちゃんにあいさつします。
この記事は一般的な情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の状態は動物病院にご相談ください。